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2015年03月15日

常葉大、公益通報者(内部通報者)の教員を解雇 地位保全の申し立て 

■静岡新聞(2015年3月14日)

常葉学園男性教員 地位保全申し立て

 常葉大短期大学部(静岡市葵区)の40代の男性教員が学校法人側から「内部告発に対する報復目的の懲戒解雇を受けた」として13日,処分の無効と地位保全を求める仮処分を静岡地裁に申し立てた。
 弁護団によると,教員は同学部の補助金過大受給を調査していた2010年,大学を運営する常葉学園の危機管理担当者から「(私は)警察や暴力団関係者と交際がある。内部告発などすれば(あなたが)逆に逮捕される」との旨を伝えられた。
 教員は同担当者を含む学園関係者3人を強要罪で静岡地検に刑事告訴したが,いずれも不起訴になった。学園側は「秩序を乱した」などとして2月,教員の懲戒解雇処分(3月31日付)を決定した。弁護団は「見せしめ解雇で,公益通報者保護法に該当する」と主張する。過大受給については,男性教員が刑事告訴後に内部通報。学園側は過大受給を認め昨年9月,補助金の支給団体に172万5千円を返還した。
 弁護団は3月中にも同地裁に本訴を起こし,教員が精神的苦痛を受けたとして損害賠償も求める方針。学園法人本部は「申し立てを把握していないのでコメントできない」としている。


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