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2015年03月18日

常葉大不当解雇事件、不正告発し解雇処分の准教授が仮処分申請

■中日新聞(2015年3月14日)

地位保全 地裁に申し立て
常葉大不正告発 解雇処分の准教授

 常葉大短期大学部(静岡市葵区)の補助金不正受給を内部告発した問題に絡み,大学を運営する常葉学園から懲戒解雇処分を受けたとして,男性准教授(42)が十三日,静岡地裁に地位の保全を求める仮処分を申し立てた。
 申立書などによると,学園は十四年二月に不正受給を認め,謝罪した。准教授は不正受給をもみ消すよう脅されたとして,十二年八月に理事長らを強要罪で刑事告訴したが,不起訴となった。学園は名誉を害されたとして今年二月,准教授を三月三十一日付で懲戒解雇とすると決定した。
 県庁で会見した准教授は「告発をやめるよう学園側に脅されたのは事実で,解職は納得できない」と述べた。学園の木宮岳志事務局長は取材に「内容を確認できていないのでコメントできないが,現時点で処分を取り下げることはない」と話した。
 不正受給問題は,同学部が常葉学園短期大だった二〇〇二~〇四年に国の補助金を不正受給した疑いがあるとして,准教授が一二年十二月に内部告発して発覚。学園は昨年九月,過大受給が確認された百七十二万円五千円を国に返還した。


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