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2015年04月01日

秋田県立大、手当2898万円未払い 教員206人の休日出勤分

さきがけ(2015/03/31)

県立大、手当2898万円未払い 教員206人の休日出勤分

 秋田県立大は30日、大学入試センター試験の監督業務などで休日出勤した教員計206人への手当が未払いだったとして、2013年4月?14年12月の計2898万円を追加支給すると発表した。同大は業務の時間配分などを教員個々に委ねる「専門業務型裁量労働制」を導入しているが、制度に対する大学側の理解が不十分だった。1人当たりの未払い額は平均14万1千円。最大で56万5千円だった。

 事務局によると、教員が大学の命令で休日に出勤し、所定の期間内に振り替え休日を取らなかった場合、大学は休日勤務手当や時間外勤務手当を支払わなければならない。しかし、手当の必要がある場合も「裁量の範囲内」とみなして支払っていなかった。今年1月、教職員組合が「事務処理が不適切で未払いが生じている」と大学側に調査を求めた。

 事務局が休日の出勤状況を調べ、個々の聞き取りも実施。その結果、出勤が確認された教員に対し、労働基準法に準じて過去2年分の未払い分を支給することにした。昨年末までの未払い分2898万円は今年4月分の給与とともに支給、今年1?3月分は5月以降に支払う予定。


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