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2015年04月15日

専門職大学、実践的職業教育に特化…制度化を中教審に諮問

毎日新聞(2015年04月14日)

 下村博文文部科学相は14日、実践的な職業教育に特化した高等教育機関「専門職大学」(仮称)の制度化を中央教育審議会(中教審)に諮問した。幅広い知識と高度な技術を持った「質の高い職業人」を育成するのが狙い。文科省が設置基準を設け、認可することで教育内容の質を保証する。中教審は今年度内をめどに答申をまとめる方針。

 現在、職業に特化した教育は主に専門学校が担っているが、技術習得が中心。専門職大学ではそれに加え、経営のノウハウや高度な技能の習得に重点を置くことを想定している。

 昨年7月の政府の教育再生実行会議の提言を受け、文科省の有識者会議が今年3月に制度に関する審議結果をまとめた。それによると、入学者は高校新卒者や社会人が対象。修業年限は2?4年とし、4年なら「学士」、それ以外は「短期大学士」に相当する学位を授与する。教育課程(カリキュラム)づくりには産業界が参画し、実習や実験を重視した内容にする。

 分野はICT(情報通信技術)、観光、美容などが想定される。学校教育法上の「大学」に位置づけるか、「専門職大学」という学校種を新設するかなど具体的な制度設計を中教審で議論する。現行の大学・短期大学同様に国が補助金を出すことから、専門学校が「専門職大学」に移行することが想定されるほか、大学が学内に併設することも考えられる。文科省によると、ドイツや韓国では同様の教育機関がある。


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