研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2015年06月18日

国立大に経営力戦略 文科省、特色内容で交付金

道新(06/17)

 文部科学省は16日、経済成長につながる人材育成を目指す「国立大学経営力戦略」を、東京都内での国立大学長会議で発表した。国立大を《1》地域のニーズに応える《2》特定分野で全国的な強みを出す《3》世界トップクラスの研究を行う―の三つの枠組みに分類。積極的に取り組む大学に対し、2016年度から運営費交付金を重点配分する内容だ。

 少子高齢化や国際的競争の激化を背景に、国立大の機能を強化し、産業構造の変化に対応した人材づくりを狙う。各大学が三つの枠組みのいずれかを選択し、夏ごろまでに取り組み内容案を文科省に提出。同省が有識者の意見も踏まえて交付金の配分額を決める。年度ごとに進展状況を確認し、特に優れた取り組みにはさらに加算を検討する。

 戦略はこのほか「既存の枠組みや手法にとらわれない大胆な発想の転換」を要請。研究態勢強化や大学の強みとなる取り組みなど、各大学の特色を発揮させるため、学長に一定の裁量を持たせた経費を新設する。


|