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2015年07月04日

常葉大短大部不当解雇事件、静岡地裁仮処分決定 原告の勝訴

■静岡新聞(2015年7月4日)

祝 勝訴!

常葉学園懲戒解雇への仮処分申請
男性の地位保全命じる 静岡地裁

 常葉大短期大学部(静岡市葵区)を運営する常葉学園から3月末付で懲戒解雇処分を受けた当時准教授の40代男性が,処分の無効と地位保全を求めた仮処分申請で,静岡地裁は3日,処分の無効と地位保全を命じる決定をした。

 決定書などによると男性は同学部の補助金過大受給を調査していた2010年,学園の危機管理担当者から脅迫されたとして担当者ら3人を強要罪で静岡地検に刑事告訴,いずれも不起訴になり,男性は「秩序を乱した」などと処分を受けた。槐智子裁判官は決定で告訴に一定の相当性を認め,学園は「秩序を乱した」などとする「具体的事実を明らかにしていない」と指摘した。原告側代理人の西ケ谷知成弁護士は「学園には体質の改善を求めたい」と話した。

 男性が学園に処分の無効確認と未払い賃金,慰謝料の支払いを求めた訴訟が現在,同地裁で係争中。学園法人本部は「あくまでも仮処分であり,今後(本訴の)法廷で争っていく」と話した。


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