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2015年07月05日

地位保全仮処分を決定、静岡地裁 常葉大解雇の准教授

■中日新聞(2015年7月4日)

地位保全仮処分を決定
静岡地裁 常葉大解雇の准教授

 常葉大短期大学部(静岡市葵区)の補助金不正受給を内部告発した問題に絡み、大学を運営する常葉学園から受けた懲戒解雇処分は無効だとして、男性准教授(四二)が地位保全を求めて仮処分を申し立てた問題で静岡地裁ほ三日、申し立てを認める決定を出した。

 推教授は不正受給をもみ消すよう脅されたとして、二〇一二年八月に理事長や面談に当たっ職員らを強要罪で静岡地検に刑事告訴したが、不起訴となった。学園は名誉を害されたとして、一五年二月に懲戒解雇した。

 槐智子裁判官は、職員が暴力団との関係をほのめかして不正受給のもみ消しを求めたと認定。懲戒解雇は重すぎ、地位保全を認めなければ研究や学会活動に差し障りがあると指摘した。

 准教授は復職などを求める訴えを静岡地裁に起こし係争中。西ケ谷知成弁護士は「判決も良い結果になることを期待している」とした。


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