研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2015年07月17日

北海道教育大、時間外の過少申告指示か 付属小中学校が教員にメール

道新(07/16)

 北海道教育大(札幌市北区)が同大付属札幌小中学校(同)の教員に時間外労働の割増賃金を払っていなかった問題で、同大による労働時間調査の際、小中学校の管理職が教員に対し、実際の労働時間より少なく申告するよう指示していたことが15日、学校関係者への取材で分かった。学校側は「過少申告させる意図はなかった」としている。

 同大は5月28日付で札幌中央労働基準監督署の是正勧告を受け、教員45人の過去半年間の労働時間を調べ、割増賃金の未払い分を払うよう指導された。

 学校関係者によると、同大は5月29日、教員に労働時間の記録票を提出するよう指示。教員は職場のパソコンを使った時間などを基に記録票を作ったが、その際に小中学校の管理職から時間外労働を少なく記入するよう口頭や電子メールで指示があったという。

 北海道新聞が入手した管理職から教員に宛てたメールには、「申告した時間だと残業手当が多額になる。もう一度検討してほしい」という趣旨の文章が書かれていた。ある教員は「大学の予算が圧迫されることを理由に、『ほかの先生はこのくらいに調整している』と過少申告を促された教員もいる。不誠実な対応だ」と非難する。


|