研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2015年08月19日

安保法案、北海道の大学教員有志、廃案求める声明

毎日新聞(2015年08月18日)

 参院特別委員会で審議されている安全保障関連法案を巡り、北海道内の大学教員有志が、相次いで廃案を求める声明を発表している。北海道大の教員有志が発表した声明では「この法案は日本が他国の戦争に参加できるようにするためのものだ」と訴え、賛同者を募っている。

 呼び掛け人の一人である北大大学院文学研究科の宮内泰介教授は「(戦争放棄を掲げる)憲法9条を踏まえると、安保法案は論理的に破綻している。事実を探求する研究者、教育者として声を上げる必要があると考えた」と説明する。

 また、道内では北海学園大や札幌学院大、北海道教育大釧路校でも教員有志が廃案を求める声明を発表。北星学園大有志も声明を出す予定。

 15日に公表された北海学園大の声明には、同大全教員の約3分の1に当たる84人が賛同。法案が衆院を通過した際、安倍政権が強行採決したことに触れ、「民主的な手続きにもとる」と批判した上で、「安保法案は武力行使に対する歯止めが不十分」と指摘している。【山下智恵】


|