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2015年08月28日

長文記述解答は24年度から=大学入試改革で中間案-文科省会議

時事通信(2015/08/27)

 大学入試改革を議論する文部科学省の有識者会議は27日、大学入試センター試験に替わる「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の方式などについての中間報告案をまとめた。2020年度開始予定の新テストは思考力を測るため記述式解答を導入するが、採点負担を考慮し、当初は短文記述で始め、長文記述は新学習指導要領で学んだ生徒が受験する24年度以降とした。年内にも最終報告をまとめる。
 中間案は、難関大学の入試にも新テストを活用できるよう難易度に幅を持たせ、複数正解がある問題や、判断の途中過程を確かめる選択肢などを導入。複数の文章の内容を分析しないと答えが選べない問題などで深い思考力を測るとした。
 新指導要領に応じて科目を見直し、思考力の判定機能も強化するとし、これに伴いより文字数の多い記述解答を導入する。パソコンなどで答える方式の本格実施も24年度以降とした。
 基礎学力の定着を見る「高校基礎学力テスト(同)」は19年度に始めるが、22年度までの4年は試行実施期と設定。この間は、結果は授業改善などに用い、就職や大学入試には利用しないとした。国数英の3科目で始め、23年度から新指導要領に合わせた必修科目を追加する。
 受験者の成績は10段階以上の評価で通知し、順位は示さない。年2回受験できる方式で始め、回数増や学校単位での受験などを可能にする方向で検討する。

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