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2015年09月13日

「安保法案は違憲」、宇都宮大の教員らが反対声明

朝日新聞(2015年9月12日)

 宇都宮大の教員らの有志が10日、参院で審議中の安全保障関連法案は憲法違反だとして、安倍政権とすべての国会議員に廃案を求める声明を発表した。宇大の元教員、職員も含めて賛同者は101人。県関係の国会議員に声明と質問状を送り、回答をホームページに掲載するという。

 16人の呼びかけ人の一人、国際学部の清水奈名子准教授(39)=国際関係論=らが県庁で会見。「いま声を上げなければ政策に加担してしまうことになる。粘り強く反対を続けていきたい」と語った。

 賛同者は専門分野も年代も違う宇大の全4学部に広がり、元教員、職員も名を連ねた。「8月31日から呼びかけを始め、実質10日でこれだけの人数が集まるとは予想していなかった。粘り強く反対を続けたい」と清水准教授。「宇都宮大学教員有志の会」のホームページで、声明や賛同者、質問状などを公開している。

 学内で様々な議論を重ねてきたという呼びかけ人の一人、国際学部の田口卓臣准教授(41)=フランス文学・思想=は「法案に強い不安感、違和感を口にする学生が多い。その声に背中を押された」と動機を語った。(堀井正明)


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