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2015年09月15日

名古屋市立大学教職員有志、安全保障関連法案に反対する声明

名古屋市立大学教職員組合書記局ブログ
 ∟●名市大有志が戦争法案に反対する声明を発表

安全保障関連法案に反対する名古屋市立大学教職員有志の声明

2015年9月13日

政府が国会に提出した「平和安全法制整備法案」(総称:安全保障関連法案)と「国際平和支援法案」はすでに衆議院で強行採決され、7月から参議院(特別委員会)において審議されています。これまでの審議を通してこれら法案は、アメリカなど他国が海外で行う軍事行動に、日本の自衛隊が協力し加担していくものであり、憲法9条に違反していることが一層明らかになっています。
政府が強調する「武力行使は限定的」であるどころか、この法案は自衛隊の武力行使を際限なく広げ、「専守防衛」を大きく踏み越えていくことになります。そして、60年以上にわたって積み重ねられてきた「集団的自衛権の行使は憲法違反」という歴代の政府解釈を覆し、自衛隊がアメリカの侵略戦争に参戦する状況を生み出します。
私たちは、かつて日本が行った侵略戦争の際に、多くの学徒を戦地へ送ってしまいました。名古屋市立大学4キャンパスの一つである滝子キャンパスは、旧制第八高等学校の出陣学徒壮行会場になったところです。他方で、太平洋戦争末期には、軍需産業の集中する名古屋とその近郊は、空襲により極めて大きな被害を被り、多くの一般市民が犠牲になりました。
私たちは、こうした歴史を深く反省し、戦後は憲法9条とともに歩み、人間の尊厳が保障される社会の建設にむけて、世界平和の礎たらんと、教育研究活動に携わってきました。
私たちは、再び若者を戦地へ送り出すような状況を作り出すことを、絶対に認めることはできません。憲法9条に反する安全保障関連法案の廃案を強く求めます。
以上

呼びかけ人
安藤金男(経済学研究科元教員)、石川達也(医学研究科元教員)、伊藤仁一(医学研究科教員)、井上泰夫(経済学研究科教員)、大羽利治(医学研究科元教員)、清水昭信(システム自然科学研究科元教員)、白井直洋(薬学研究科元教員)、寺田元一(人間文化研究科教員)、福吉勝男(人間文化研究科元教員)、別所良美(人間文化研究科教員)、本多信彦(医学研究科職員)、水上元(薬学研究科元教員)、宮田直樹(薬学研究科元教員)、森正(人間文化研究科元教員)、森山昭彦(システム自然科学研究科教員)、山田明(人間文化研究科元教員)、横山信治(医学研究科元教員、元副学長・理事)、吉田一彦(人間文化研究科教員)


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