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2015年10月03日

関学大で安保法反対の緊急集会「立憲主義と平和主義取り戻そう」

神戸新聞(2015/10/1)

 集団的自衛権の行使を可能にする安全保障関連法に反対する「オール関学緊急集会」が1日、西宮市の関西学院大で開かれた。法成立後、兵庫県内の大学で大規模な反対集会が開かれるのは初めて。学生や教員、地域住民らが「立憲主義と平和主義を取り戻そう」と声を上げた。

 同法は30日に公布された。政府は南スーダンで実施中の国連平和維持活動(PKO)の任務に「駆け付け警護」の追加を検討するなど、来年3月末の施行に向け、動きを活発化させている。

 集会は関学大の有志が主催。参院審議中の8月に法案反対の声明を発表し、571人が賛同した。この日は120人の教室に立ち見も出た。

 集会では同大法学部の柳井健一教授(憲法学)が講演。安保法の成立過程を批判した上で、「法成立後もこれだけの人が集まり、何かしようと行動するのは新しい状況だ。立憲主義と民主主義を取り戻す行動を持続させよう」と呼び掛けた。

 大阪や神戸で街頭行動を続けた学生グループ「シールズ関西」メンバーで同大4年の寺田ともかさん(21)もマイクを握り、「教室に入れないほどの人を見て希望を感じた。本当の積極的平和主義とは何か、これからも考えていく」と話した。

 リレートークでは、学生から「安保法は民主主義のプロセスを経て成立したと考えるべきだ」との主張も出て、活発な議論が交わされた。

 同大法学部の長岡徹教授は「学生や若い母親が自分の言葉で語る姿に日本の将来がある。今後も活動を続けたい」とした。(木村信行)


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