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2015年12月10日

統合準備議案、可決見通し 大阪府・市立大で市議会

大阪日々新聞(2015年12月9日)

 大阪府立大と大阪市立大の統合に向け準備を進める議案が市議会で可決される見通しであることが8日、分かった。反対していた自民党市議団が賛成に転じたためで、推進派の大阪維新の会と合わせれば可決に必要な過半数となる。来年1月15日に閉会する今議会中にも可決される見込み。

 議案は府立大の運営目標に市立大との統合推進を加える内容。11月の知事・市長のダブル選で大阪維新が勝利した結果を受け、自民市議団幹部は「民意を尊重して議論の場につくべきだと判断した」と理由を話している。

 同様の議案は橋下徹市長が2013年に市議会に提案したが、大阪維新以外の会派が反対に回り否決された。しかし松井一郎知事と橋下氏はダブル選前の10月上旬に「二重行政を解消すべきだ」として、それぞれ両議会に提案した。

 橋下市長は「選挙の民意を踏まえて公選職として判断されたのだと思う。すぐさま統合に賛成というわけにはいかないだろうが、一歩前進だ」と評価。18日で退任することから「今後は吉村洋文新市長が議会と議論していくこと」とした上で、「ポテンシャルは高い。大阪にものすごい強い公立大学をつくってもらいたい」と期待を示した。

 自民府議団も統合に前向きな姿勢を示しているが、具体的な形態については「大阪維新とは考え方に隔たりがある」(府議団幹部)との意見もあり、市議団や公明党の対応をみて、最終的に判断する方針。


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