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2015年12月23日

大学入試改革、国立大学協会が提言まとめる

NHK(12月22日 4時03分)

今の大学入試センター試験を廃止して、記述式の問題を加えた新たなテストを実施するという入試改革の方針について、「国立大学協会」は課題が山積しており十分な検討と準備が必要だとする提言をまとめました。

この提言は全国86の国立大学でつくる「国立大学協会」が21日、文書で発表しました。
大学入試を巡っては、今の大学入試センター試験を廃止して、マークシート方式に記述式の問題を加えた新たなテストを実施するなど、文部科学省が抜本的な改革を進めています。
これに対して提言では、入試改革が必要だという問題意識は同じだとしたうえで、センター試験は良問が出題されて評価も高く、広く受け入れられていることや、記述式の導入にはばく大な人的、時間的、財政的コストを伴うことなどを指摘しています。
そして、課題が山積しており十分な検討と準備が必要だとして、国立大学が制度設計に参加できる体制を作るよう求めています。
国立大学協会の山本健慈専務理事は、「記述式は各大学が個別試験で取り入れているので、どれくらいの労力がかかるかは実感している。われわれの経験と情報を今後の議論に反映していきたい」と話していました。
国立大学協会はこの提言を、22日に開かれる文部科学省の有識者会議に提出することにしています。


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