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2016年01月12日

酪農学園大、前学長「解任は無効」 学校法人相手取り提訴

酪農大はやっぱりすばらしい
 ∟●提訴しました(2016年1月12日)

提訴と記者会見の報告

 既に新聞報道等でご承知かと思いますが、干場前学長は1月8日午後1時半に札幌地裁に学長解任不当の提訴をしました(⇒訴状)。その後第三合同庁舎に移動して記者クラブで会見を行いました。この会見には市川守弘弁護士とともに支援者5名が同席しました。報道陣はテレビ各社、北海道新聞、朝日、読売、毎日等と北方ジャーナルの記者等が参加しました。前段、市川弁護士から訴状のポイントの説明があり、次いで干場前学長から「訴訟に当たって原告が考えていること」(⇒会見資料)が説明されました。その後40分程度記者団との質問応答後散会しました。主な応答には定款と施行細則、損失金額、被告・任期確認、解任理由等がありました。
 大学では干場学長解任後、専制的な大学運営が更に進行しているように見受けられ、本裁判での取り組みがとても重要になっています。皆さんのご支援をお願いします。

 提訴と記者会見の様子は、NHKとHTBで報道されました
  HTB: www.youtube.com/watch?v=TIruNnHLv3g 
  NHK: http://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20160108/4874441.html 
 また、各社の新聞にも掲載されました。



酪農学園大、前学長「解任は無効」 学校法人相手取り提訴

毎日新聞(2016年1月9日地方版)

 酪農学園大(江別市)で、理事会の決定により学長を解任されたのは無効として、前学長の干場信司氏(66)が8日、同大を運営する学校法人酪農学園(同市)を相手に地位確認などを求め、札幌地裁に提訴した。

 訴状によると、干場氏は2013年4月、大学の教職員による選挙で学長に選出された。任期は17年3月までだったが、理事会が昨年3月、寄付行為の施行細則を改正して学長の解任手続きの規定を新設。理事会は同7月、教員採用の遅延などを理由に干場氏の解任を決議した。

 干場氏らは8日、札幌市で記者会見し、「学長解任の規定を盛り込んだ改正は適正ではない。理事会による大学の自治の侵害で憲法違反だ」と主張した。酪農学園は「訴状が届いておらずコメントできない」としている。

前学長が“解任は不当”提訴

NHK(01月08日)

去年、解任された、江別市にある「酪農学園大学」の前学長が、解任は不当だとして学長としての地位の確認などを求める訴えを札幌地方裁判所に起こしました。
訴えを起こしたのは、酪農学園大学の干場信司前学長で、8日午後、札幌地裁に訴状を提出しました。
干場前学長は3年前、学内の選挙をへて学長に選出されましたが、大学を運営する学校法人「酪農学園」は入学者確保への努力不足など職務上の義務違反があったなどとして、去年7月に解任していました。
これについて前学長は、大学の設立時につくられた根本の規則では学長の解任は認められていないのに、理事会は新たに設けた規則を根拠に解任を決めており不当だとして学長としての地位の確認などを求めています。
記者会見した干場前学長は「解任は腹立たしいが、それ以上に理事会には大学の自治を侵害して教育をおかしくしてほしくない」と述べました。
一方、訴えについて、学校法人「酪農学園」は「訴状が届いておらず、事実確認ができていないのでコメントできない」としています。
「酪農学園大学」は昭和35年に創立された4年制の大学で農食環境学群や獣医学群などに3500人あまりの学生が在籍しています。


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