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2016年01月12日

酪農学園大前学長、学長解任の違法性を札幌地裁に提訴

酪農大はやっぱり素晴らしい
 ∟●提訴後の記者発表

提訴に当たって原告(干場)が考えていること

1.提訴の目的: 
学長解任の違法性を明らかにし、解任に伴って生じた損害を勝ち取ることを目的としている。ただ、裁判によって身分保全や賠償を勝ち取ることだけを目的としている訳ではない。理事長・常務をはじめとする理事会のやり方には腹が立つが、その憂さを晴らすのが目的ではない。問題は「酪農学園の教育をおかしくして欲しくない」と言うことであり、そのために、理事長・常務をはじめとする理事会の行動の違法性を裁判で明らかにし、彼らに退任してもらうことが最終的な目的である。

2.裁判の争点: 
 ①酪農学園大学の「教職員が選挙で選んだ学長」を、寄付行為に基づいてではなく、理事会の一存で改廃することのできる寄付行為施行細則で解任したことの違法性
 ②解任の理由が「教職員が選挙で選んだ学長」を解任するには全く不十分

3.なぜ今提訴か:
学長解任に対する対応としては、①法的対応(提訴)と ②社会的・道義的・倫理的な対応(情報公開)があると思われる。学園側の姿勢は「法的にクリアしてさえいれば良し」とする傾向が強いものであり、一方干場は「それでは大学の教育や研究はできない」というスタンスであった。したがって最初は、社会的・道義的・倫理的な問題点のアピール(情報公開)から始めた。それにより、a.事実の明確化、b.多くの方々からの支援、c.勇気ある学生の行動、などが得られたが、a.権力行使による強引な運営、b.全国的な大学自治への締め付け、などが目立ってきていることに鑑み、法的対応も行うこととした。学生からも裁判で戦うことへの期待が伝わってきている。

2016年1月8日 干場信司

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