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2016年02月07日

常葉学園の補助金過大受給、解雇の短大部准教授、地位保全の仮処分 静岡地裁認可

毎日新聞(2016年1月26日地方版)

 学校法人常葉学園(静岡市葵区)が運営する常葉大短期大学部が2001年度から4年間、補助金を過大受給していた問題で、過大受給を内部告発した短大部の男性准教授(42)が25日記者会見し、同学園から受けた懲戒解雇処分の無効を求める地位保全の仮処分決定を、静岡地裁が認可したと明らかにした。

 准教授や代理人弁護士によると、准教授は12年12月に短大部の過大受給を内部告発。同学園は外部識者による調査委員会を発足させ、14年2月に同学園は少なくとも480万円の過大受給をしていたと発表した。ところが同学園は15年3月、内部告発により名誉を傷つけられたとして、准教授を懲戒解雇処分した。

 同学園の木宮岳志・常務理事は「裁判所の決定は残念。弁護士と相談し東京高裁への控訴も検討する」と述べた。准教授は同学園に対し損害賠償や復職などを求める訴えも同地裁に起こし、現在も争っている。【早川夏穂】

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