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2016年02月14日

奨学金が卒業後、5年在住すれば返還免除 宇都宮市が募集開始

東京新聞(2016年2月13日)

 宇都宮市は、大学や短大、専修学校(専門学校)に進学する人を対象にした奨学金「返還免除型育英修学資金」の貸し付け希望者を募集している。卒業後、市内に五年間暮らせば、市が奨学金の返還を求めない制度。定住人口の確保策を充実させる。
 支給額は一カ月当たり二万円。四年制大学なら計九十六万円になる。留年時には支給が停止されるが、進級すれば再開される。返還は「最終学校を卒業後の四月から」とし、大学院の在籍中は猶予される。
 対象は、四月の入学者十人程度。市内在住で、成績の評定が五段階で平均四・〇以上が条件。小論文、面接などで選考する。学校を卒業後、一年以内に市内に住み始める必要がある。
 市は、二〇一三年十二月に市民から寄付された一億円と、一五年度予算の一億円を合わせた計二億円で「市育英基金」を設置。市の担当者は「定住してもらうには、学校の卒業時に住むことを選んでもらうことが大事。学ぶ意欲が強くあるが、経済的理由で修学が困難な人の手助けをしたい」としている。
 募集は今月二十九日まで。県の奨学金との併用はできないが、市の返還型奨学金や、日本学生支援機構の奨学金との併用はできる。

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