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2016年02月23日

岐阜大「君が代は斉唱しない」 馳文科相「交付金が投入されているのに恥ずかしい」

ハフィントンポスト(2016年02月22日)

岐阜大(岐阜市)は2月17日、国歌「君が代」を入学式・卒業式で斉唱しない方針を表明した。これに対して、馳浩文部科学相が「運営交付金が投入されているのに恥ずかしい」と批判する事態になっている。

きっかけは、下村博文文部科学相(当時)が2015年6月、国立大の学長に対して式での国歌斉唱と国旗掲揚を要請したことだった。これについて、岐阜大の森脇久隆学長はその後の記者会見で「学内でよく話し合って対応したい」と話していた。

そして森脇学長は17日の定例記者会見で、今春の卒業式と入学式で国歌「君が代」を斉唱しない方針を明らかにした。岐阜大は旧制岐阜高等農林学校(岐阜大応用生物科学部の前身)の校歌「我等(われら)多望むの春にして」を愛唱歌としており、森脇学長は「式には愛唱歌の方がふさわしい」との考えを示した。

これに対し馳文科相は21日、金沢市で記者団に、「国立大として運営費交付金が投入されている中であえてそういう表現をすることは、私の感覚からするとちょっと恥ずかしい」と述べた。朝日新聞デジタルは次のように報じた。

馳氏は21日、金沢市内での講演で「岐阜大学の学長が国歌を斉唱しないと記者会見した」と指摘。その後、記者団に「(下村氏の要請は)大学の自主的な活動についてああしろ、こうしろと言うものでもない。学長が(斉唱しないことに)言及することはちょっと恥ずかしい」と語った。


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