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2016年03月16日

広島大学原医研、嫌がらせで研究滞る 准教授2人が提訴

■中国新聞(2014年3月4日)

 下記の新聞記事は約2年前の記事であるが,この事件はハラスメントの事案であると判断し,あえて掲載する。現在,地裁に提訴中。(HP管理人)

「嫌がらせで研究滞る」 原医研准教授2人が提訴

 広島大原爆放射線医科学研究所(原医研、広島市南区)の准教授2人が、実験室から機器を撤去されるなどの嫌がらせを受けたとして、教授や大学などに計約1400万円の損害賠償を求める訴訟を広島地裁に起こしたことが3日、分かった。
 訴状によると、教授は原医研に着任した20Il年、同じ研究部門の2人をそれぞれの准教授室から退去させ、学生たち十数人と共同の部屋に移るよう提案した。2人が「狭すぎる」と反対し、協議を求めたが難航。対立が深まる中、教授や教授側の研究者たちは13年5月、共同で使っている実験室から、2人の機器や試薬などを撤去したという。
 2人の申し立てで大学側はハラスメント調査会を設置。2人は機器などの返却を求めたが、いまだに返却されていないとい。
 2人は「精神的苦痛を受けた」として、2月28日に提訴。准教授の1人は「機器が撤去されてから1年近く、研究ができない状態にある。医学の発展に貢献する研究所の理念にも反する」と主張している。
 教授は中国新聞の取材に対し「大学に一任する」と説明。大学側は「訴状を確認しておらず、コメントできない」としている。


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