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2016年03月15日

千歳科学技術大学不当解雇事件、札幌高裁 またも不当判決

■『千歳科技大不当解雇事件の控訴審を支援する会』会報 第三号(2016年3月15日発行)

怒 不当判決!

控訴審も不当判決 最高裁上告へ

 千歳科学技術大学を不当に解雇された事件の控訴審で、札幌高裁は2016年1月29日、原告の訴えを退けた2015年5月28日の札幌地裁判決を踏襲し、控訴を棄却する不当な判決を下しました。

 すでにこの会報でお伝えしているとおり、本件解雇はいくつもの点で違法であり、それらは法廷に出された多くの証拠から明らかになりました。まさに解雇権の濫用にほかならない重大な人権侵害事件でした。しかし札幌地裁は証拠に基づいた検討をせず、大学法人の主張を鵜呑みにして、原告の訴えを退けました。 原告は、この一審判決を到底受け入れられないとして札幌高裁に控訴し、一審判決の問題点を詳細かつ明瞭に指摘しました。そのため私たち支援者は、公正な審理が行われれば当然、逆転勝訴できるものと考えていました。

 ところが札幌高裁は原告の主張に全く耳を貸さず、わずか4ページという短い判決文によって控訴を棄却したのです。そこで原告はこの判決を不服として、2月9日、最高裁に上告申立をしました。

 長年、専門分野で実績を積み重ねてきた優れた研究者・教育者が、権力者の不当な解雇権濫用によって将来の道を断たれてはなりません。

 私たちは原告教員が千歳科学技術大学に復帰できるよう、また同大学の運営がルールと正義に基づいて適切に行われるよう切に願い、最高裁での公正な審理を求めて引き続きを支援していく決意です。この会報を読まれる皆様には、更なるご支援、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

2016年3月15日

千歳科技大不当解雇事件の控訴審を支援する会
呼びかけ人代表  神沼公三郎 (北海道大学名誉教授)

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