研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2016年03月25日

奨学金の年間返済額、所得の9%に 文科省会議

日経(2016/3/24)

 奨学金の毎月の返済額を大学卒業後の所得に連動させる新制度について、文部科学省の有識者会議は24日、年間返済額を所得の9%とすることなどを決めた。2017年春に大学や短大などに入学する新規貸与者らが対象となり、卒業後の所得はマイナンバーを使って把握する。

 新制度は日本学生支援機構で無利子奨学金を利用する学生から先行導入する。返済額の下限は月2千円か3千円かで議論が続いていたが、より負担を軽減する狙いで2千円に決まった。所得に対する年間の返済額の割合は9%とした。

 会議で示されたイメージによると、4年間で計約260万円を借りた学生の場合、新制度での毎月の返済額は年収144万円まで2千円、400万円で1万3500円、600万円で2万3500円などと、年収から算出した所得に応じて増える。

 現行の制度では毎月の返済額が固定される。学生は定額の返済方式を選ぶこともできる。年収300万円以下の場合は申請によって返済を通算10年まで猶予できるとした。


|