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2016年06月02日

四国大学、徳島労基署 大学を書類送検 准教授労災 報告書提出遅れる

■徳島新聞(2016年5月27日)

徳島労基署
四国大を書類送検
准教授労災 報告書提出遅れる

 長時間労働が原因でうつ病になったとして四国大(徳島市)の40代の女性准教授が労災認定された問題で、徳島労働基準監督署が同大を労働安全衛生法違反の疑いで徳島地検に書類送検していたことが26日、同大などへの取材で分かった。労災が起きた場合に必要な労働者死傷病報告書の提出が遅れたとして、准教授が労基署に告訴していた。

 同大などによると、准教授は2010年2月にうつ病を発症して休職。労基署に相談し、13年6月に労災認定されたが、同大は認定から約1年半後の15年1月に労基暑から報告書を求められるまで提出していなかった。

 労働安全衛生法では労災隠しを防止するため、労災発生から遅滞なく報告書を据出するよう定めている。同大は「指摘を受けるまで義務づけられていることを知らなかった。労災保険の申請手続きには対応しており、労災を隠す意図はなかった」としている。

 同問題を巡っては15年3月、准教授が同大に1571万円の損害賠償を求めて徳島地裁に揖訴し、係争中。


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