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2019年07月06日

北大学長「パワハラの事実ない」 選考会議の認定に反論

道新(2019/07/08)

 北大の名和豊春学長(65)は8日、名和学長が同大職員にパワーハラスメント(パワハラ)をしたと同大の学長選考会議(議長=石山喬・日本軽金属ホールディングス元会長)が認定し、文部科学相に学長の解任を申し出る方針を決めたとの報道を受け、「パワハラと評価される行為に及んだ事実はない」とするコメントを代理人の弁護士を通じ発表した。

 名和学長は「業務上必要な注意や叱責(しっせき)をしたことはあるが、大声で叱責する、机を何度も叩(たた)くなど(選考会議が設置した)調査委員会が認定したような事実は覚えがない」と反論した。

 調査の手法についても、「調査委員会は私からの弁解の聴取を書面でも口頭でも一切行うことなく調査を終えた」と指摘。選考会議がパワハラの根拠とする証拠についても「事実上全ての閲覧を拒否し、強引に手続きを進めた」と批判した。

 体調不良を理由にした昨年12月からの休職に関しては「今年2月12日からの復職を申し出たが、大学役員会は拒絶した」と訴えた。

 北大は「談話の内容を確認できていないのでコメントできない」としている。

 選考会議は昨年11月、「名和学長がパワハラを行った」との職員の訴えを受け、調査委員会を設置。関係者への聞き取りを経てパワハラを認定し、学長を続けるのは適当ではないと判断した。文科相は同会議の申し出を受け次第、内容を精査し解任するかどうかを決める。(水野富仁)


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