研究者の地位と権利を守るための全国的ネットワークをつくろう!

2014年05月21日

スラップ訴訟、「名誉毀損」不当提訴事件 野中教授が勝訴!

■しんぶん赤旗(2014年5月20日)

祝! 勝訴!

野中教授の論文は真実、東京地裁 経営者側の請求棄却

 明治大学の野中郁江教授が発表した学術論文どに対して、昭和ホ-ルディングス(HD)と同HDを事実上支配する経営者らが、「名誉毀損(きそん)」だとして5500万円の賠償金を請求していた裁判で19日、東京地裁(村上正敏裁判長)は、経営者側の請求を棄却する判決を出しました。提訴そのものが不法行為にあたるとした野中教授の反訴については棄却しました。
 判決は、野中教授が発表した雑誌『経済』の論文は、重要な部分について真実だと認定。野中教授が東京都労働委員会に提出した鑑定意見書も、多数の人が閲覧することは可能ではなかったとして、不法行為は成立しないとしています。
 判決後の集会で徳住堅治弁護士は「裁判所が論文について、ここまで明確に事実だとはなかなか書きません。反訴については不満がありますが、不当提訴をはね返したという点については勝利判決といってよいと思います」と語りました。

 判決を受けて野中教授は、企業が高額な損害賠償を個人に対して提訴することを、裁判所が問題にしなったのは疑問があると指摘しつつ、「裁判所が論文などの大部分を真実と認めてくれたのはうれしいです。ご支援ありがとうございました」と語りました。

野中教授「名誉棄損」不当提訴事件(スラップ訴訟)とは何か。以下を参照のこと。
http://university.main.jp/blog8/archives/2013/07/post_195.html

|