全国
 カテゴリー 金融危機と大学

2009年03月31日

愛知大、金融取引で100億円超の損失、新キャンパス移転の一部に遅れ

http://sankei.jp.msn.com/life/education/090330/edc0903301936002-n1.htm

 愛知大(愛知県豊橋市)は30日、資産運用を目的とした金融取引で多額の損失を抱えたことから、校舎の移転計画の一部を遅らせると発表した。

 同大は昨年末に約28億円の損失を確定させたことを公表していたが、年度内に新たに約90億円の損失が確定するとしており、損失額は計約118億円に上る見込み。

 県内3カ所にある校舎すべてを名古屋駅付近の笹島地区に移転し、平成24年4月にオープンする計画だった。……


2009年03月18日

私大の13%がデリバティブ 資産運用、教育に影響も

http://www.asahi.com/business/update/0317/TKY200903170355.html

 全国の私大・短大を運営する学校法人のうち、駒沢大学などの多額損失で問題になったデリバティブ取引を、12.8%にあたる69法人が行っていたことが分かった。日本私立学校振興・共済事業団が17日、各法人へのアンケート結果を発表した。

 資産運用で多額の損失を出す私大が出ていることから、同事業団が1月に実施。8割にあたる538法人から回答を得た。デリバティブ取引を行っていた69法人のうち39法人は、取引の目的は「(資産運用での)リスクを回避するため」としたが、31法人は、投機目的と見られる「それ以外」と回答した(複数回答)。

 また、デリバティブと債券を組み合わせた「仕組み債」のうち元本保証のない商品を保有していたのは、21.2%にあたる114法人だった。

 株式などを含む資産運用全体の教育・研究活動への影響として、現に11法人が「大きな支障が生じるおそれがある」、2法人が「支障が生じている」と答えた。人件費の削減にまで触れているところもあるという。


[関連ニュース]
私立大:2法人が「教育に支障」 経済危機で資産運用悪化
13法人「大きな支障」=15%でデリバティブ取引-私立大資産運用・振興事業団

2009年03月02日

資産運用で損失、私大の半数超

http://www3.nhk.or.jp/news/k10014477131000.html

 全国の大学のおよそ90%が資産運用を行っていて、世界的な金融危機の影響で、私立大学の半数以上で損失が出ていることが、NHKが行ったアンケート調査でわかりました。

 NHKは全国の国立大学86校と私立大学100校を対象にアンケート調査を行い、80%の148校から回答を得ました。この中で資産運用について聞いたところ、国立大学は91%にあたる71校が、私立大学は89%の62校が、金融取引による資産運用をしていると答えました。これらの大学に金融危機の影響で損失が出ているか聞いたところ、国立大学は、運用の方法が制限されているため損失は出ていませんが、私立大学は、資産運用をしている大学の55%にあたる34校で損失が出ていることがわかりました。ほとんどは保有する金融商品の価格が帳簿上の価格を下回る「含み損」ですが、中には数十億円の巨額な損失が出ている大学もありました。このうち、愛知県豊橋市の愛知大学は「デリバティブ」と呼ばれる金融商品の取り引きで28億円の損失が出ています。大阪・大東市の大阪産業大学では、デリバティブで60億円の「含み損」が出たため、調査委員会を設置して対応を検討しているということです。一方、損失が出ている大学に対策を聞いたところ、65%の22校が「現状のまま経済状況の回復を待つ」と答え、景気の悪化がさらに深刻になれば決算期の年度末に向けて損失が膨らむおそれがあるとみられています。大学の経営について詳しい日本総合研究所の吉田賢一主任研究員は「大学の資産運用はガイドラインもなく、それぞれの理事会の判断に委ねられているが、急速な景気の後退でかつてないリスクが生まれている。問題を先送りしていると、国でも支援しきれない状況に陥るおそれもある」と指摘しています。


大学の7割超 経済危機の影響

http://www3.nhk.or.jp/news/k10014468851000.html

 景気が急速に悪化するなか、全国の大学のうち、去年の秋以降、内定を取り消される学生が増えた大学が半数に上り、学費の滞納が増えた大学も4校に1校に上るなど、大学の70%以上が経済危機による深刻な影響を受けていることが、NHKのアンケート調査でわかりました。……

2009年02月24日

文科省、金融危機 大学の損失を注視

http://www3.nhk.or.jp/news/k10014334321000.html

 世界的な金融危機の影響で、資産運用のための金融取引などで損失を出す私立大学が出ていることから、文部科学省は、今後、損失によって経営が厳しくなる大学が出ないかどうか、注視することにしています。

 金融危機のあおりを受けて、私立大学の中には、資産運用を目的に海外の金融機関を通じて行っている「デリバティブ」と呼ばれる金融取引などで、損失を出す大学が出ており、駒沢大学では、1年間で150億円を超える損失が出たことが明らかになっています。ほかにも、資産運用による損失で、教育活動や研究活動に支障が生じたり、学校経営そのものに影響を受けたりする大学も出てくるのではないかという懸念が出ています。これについて、文部科学省は、学校法人の資産運用は法律では禁止されていないものの、学生が不利益を被ることがあってはならないとしています。そして、金融危機は予想以上に長引く可能性もあるとしており、今後、損失によって経営が厳しくなる大学が出ないかどうか、注視することにしています。

2009年02月04日

愛知大、金融取引含み損120億 名古屋駅南進出見直し

http://www.asahi.com/edu/news/NGY200902020012.html

 愛知大学(愛知県豊橋市)が、資産運用のために始めたデリバティブ(金融派生商品)取引で、昨年10月末時点での含み損が約120億円に達することが分かった。財務問題の責任をとる形で、経営担当の太田明副学長が辞任する意向を示した。名古屋市の笹島地区への進出計画も見直す方向だ。……

2009年01月30日

駒大、理事長不在の異常事態…120億円返済期日迫る

http://www.zakzak.co.jp/top/200901/t2009012908.html

前理事長解任はスケープゴート

 理事長不在の異常事態が続く駒沢大学(クリックで拡大) 駒沢大学が重大な危機を迎えている。駒大は昨年11月、7年間に及ぶデリバティブ(金融派生商品)資産運用で約154億円の巨額損失を計上したが、損失の穴埋めに緊急融資された120億円の返済が今年3月末に迫る中、銀行はいまだ長期融資への転換に応じていないのだ。デリバティブ解約と緊急融資を決断した理事長は解任されたが、辞意を表明していた総長以下、残りの常任理事はなぜか全員留任。総長が理事長代行を兼務するという異常な状態も、有名私大を危機に追い込んでいる。……


2009年01月20日

大阪産業大が含み損60億円、「経営に影響ない」

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009011900181&genre=C4&area=O10

 大阪産業大(大阪府大東市)は19日、資産運用を目的とした金融取引で、昨年末時点で約60億円の含み損を抱えていることを明らかにした。

 大産大は「長期保有を目的として資産運用しており、一時的な含み損。学校経営に影響はない」としている。……


[同ニュース]
大産大「仕組み債」で40億円の評価損
大阪産業大学、デリバティブで評価損「60億円程度」

2009年01月07日

文科省、学校法人における資産運用について

■文科省
 ∟●学校法人における資産運用について

大学の資産運用で注意喚起、学校法人に対し文科省

http://www.47news.jp/news/2009/01/post_413.html

 デリバティブ(金融派生商品)取引などで多額の損失を抱える大学が相次いだ問題で、会計士らでつくる文部科学省の学校法人運営調査委員会は6日、資産運用の安全性を重視するよう求める意見をまとめ、全国の学校法人に注意喚起した。 …

[同ニュース]
大学資産運用:規定整備や管理適正化を要請 文科省調査委
デリバティブ取引、慎重に=学校法人の資産運用-文科省
文科省、学校法人に資産運用で注意喚起 金融危機で
「リスク考えて取り扱い」 資産運用で文科省が大学に通知

2008年12月24日

大学の資産運用、失敗して困るのは学生だ

http://sankei.jp.msn.com/economy/business/081222/biz0812220309000-n1.htm

 駒沢大学(東京都世田谷区)が資産運用のデリバティブ(金融派生商品)取引で約154億円もの損失を出し、理事長が解任された。

 金融危機の中、資産運用で損失や含み損を出しているのは駒沢大だけではない。大学経営は冬の時代を迎えているが、教育機関としての重い責任を自覚すべきだ。

 低金利が続き、リスクの高い金融商品で資産運用を行う大学が増えている。日本私立学校振興・共済事業団の平成17年度末の調査ではデリバティブ取引を行っていた大学・短大は75校あった。…


[同ニュース]
内定取り消され留年の学生 青学大、授業料減額へ

2008年12月22日

駒澤大、理事長を解任 資産運用で154億円損失

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200812180389.html

 駒沢大学(東京都世田谷区)が資産運用で始めたデリバティブ取引で約154億円の損失を出した問題で、同大は18日、臨時理事会を開き、宮本延雄理事長を解任した。巨額の損失を出した経営責任を問われた。また、総長、学長ら4人の常任理事も辞意を表明した。……

[同ニュース]
駒大が理事長“解任”…デリバティブで154億円損失
駒沢大、理事長を解任=資産運用の154億円損失
デリバティブで154億損失の駒沢大、理事長を解任
駒沢大、理事長を解任 資産運用で154億円損失
駒大理事長を解任 デリバティブ損失問題で
駒大:理事長、資産運用損失で解任
駒沢大学、デリバティブ取引での154億円損失問題受け臨時理事会で理事長を解任

18私大、有価証券含み損688億円…読売新聞調べ

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081221-OYT1T00041.htm

 駒沢大など金融取引で多額の損失を出す私立大が相次いでいるが、全国の主な私大18大学が今年3月の決算時に有価証券の含み損を抱えており、その合計額は計688億円に上ることが読売新聞の調べでわかった。

 株価は今年9月中旬の米証券大手「リーマン・ブラザーズ」の経営破綻(はたん)を引き金に急落しており、多くの大学で含み損はいっそう膨らんでいるとみられる。……


2008年12月18日

愛知大も運用損28億円、「新キャンパス計画影響なし」

http://www.asahi.com/edu/news/NGY200812170006.html

 学校法人愛知大学(愛知県豊橋市)が、資金運用のために始めたデリバティブ(金融派生商品)の取引で28億円の損失を出していたことが16日、分かった。数百億円かけて名古屋市笹島地区に12年春に新キャンパスを開く計画に影響はないという。 ……

米エール大も大損 資産運用失敗、5000億円

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2008121700565

 米名門エール大学は16日、金融危機の影響で基金の資産運用に失敗し、59億ドル(約5250億円)の損失を被ったと発表した。基金の積極運用で大きな利益を上げてきたが、景気低迷の深刻さを読み誤った。……

2008年12月09日

私大を直撃する金融危機! 駒澤大の154億円運用損は氷山の一角か

http://www.toyokeizai.net/business/strategy/detail/AC/1edfd1dd5f66441638de38ea6fc81e31/

世界的な金融危機の大波が日本の大学を直撃した。

 中堅私大の一つである駒澤大学では「金利スワップ」「通貨スワップ」というデリバティブ取引を解約し、約154億円もの巨額損失が発生。中途解約の手数料などを支払うため、キャンパスの建物や土地を担保にみずほ銀行から約110億円の融資を受ける事態に陥った。

 外資系金融機関2社と今回のデリバティブ取引を契約したのは2007年度で、契約金額は約100億円。08年3月末時点でも約53億円の含み損を抱えていたが、急速に円高が進んだことなどで含み損が拡大。「これ以上損失が増えないよう解約に踏み切った」(同大学総務部)。今後、外部有識者を集めた調査委員会で、投資の経緯を明らかにしていく。……


ハーバード大も金融危機 学費援助制度ピンチ 基金運用損7430億円

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081208-00000043-san-int

 米国を代表する名門ハーバード大学(マサチューセッツ州)にも金融危機の波が押し寄せている。同大のファウスト学長が学部長ら関係者にあてた書簡で大学の運用基金が投資損失により、10月末までの過去4カ月間で80億ドル(約7430億円)減少したことが明らかになった。運用益拡大でこれまで実施してきた学費値下げや学費援助制度への影響が懸念されている。…

2008年12月08日

南山学園が34億円損失、金融危機影響、デリバティブで

http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008120602000067.html

 南山大などを運営する学校法人南山学園(名古屋市昭和区)が、資産運用していたデリバティブ(金融派生商品)の取引で為替変動に伴い損失を出した。12月に入って処理し約34億円の損失が確定した。学校運営に影響はないという。
[同ニュース]
南山大の運営法人も資金運用失敗 デリバティブで34億円損失
名古屋の南山学園、デリバティブで34億円損失
南山学園、デリバティブ取引で34億円損失

2008年12月05日

ハーバード大にも金融危機の余波、大学基金が80億ドル減少

http://www.afpbb.com/article/economy/2545881/3581563

 米教育界で最も豊かな資金力を誇るハーバード大学(Harvard University)にも金融危機の波が押し寄せていることが、ドルー・ギルピン・ファウスト(Drew Gilpin Faust)同大学長が大学関係者に出した2日付の文書で明らかになった。

 マサチューセッツ(Massachusetts)州ケンブリッジ(Cambridge)にあるハーバード大は、毎年、運営予算の35%を大学基金に頼っている。基金の運用を行っている投資ファンド、ハーバード・マネジメント・カンパニー(Harvard Management Company、HMC)の6月末時点の運用資産の総額は369億ドル(約3兆4000億円)だった。……


2008年11月27日

道内私大、損失なし 金融資産の運用 元本保証商品で

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/education/131279.html

 駒沢大(東京)など私立大の資産運用が金融危機の影響を受けている問題で、運営する学校法人が道内にある私立大学二十六校(一部短大を除く)のうち、既に二十億円の含み損が明らかになった札幌大を含め三大学で含み損が発生したことが二十五日、北海道新聞の調べで分かった。ただ、いずれも元本保証の預金や金融商品で運用しており、実質的損失はないという。

 「含み損がある」としたのは札幌大のほか北星学園大(札幌市厚別区)と道武蔵女子短大(同北区)。北星学園大は「算定中だが約百億円の運用資産のうち数億円程度」(財務部)、約十二億円を運用する道武蔵女子短大は「二百万-三百万円」(総務課)だった。

 三大学とも金融市場の混乱と急激な円高の影響により、債券に利率などの特別な条件を付けた金融商品(仕組み債)などで含み損を抱えたが、取引する金融機関とは元本保証で契約しており、満期まで保有すれば損失はないとしている。


2008年11月26日

金融の波、大学直撃 資産運用で損失、キャンパス担保に融資も

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081125-00000064-san-soci

 ■「長期保有…損害出ていない」

 世界的な金融危機が、国内の私立大の経営にも影を落としている。駒沢大学は、デリバティブ(金融派生商品)取引で約154億円の損失を出したことで、キャンパスの土地建物を担保に融資を受ける事態に陥っている。金融取引による資産運用をしている大学も少なくなく、その多くで含み損が発生しているとみられる。…


奨学金にも金融危機の影 米で銀行が相次ぎ撤退

http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200811250037a.nwc

 金融市場の混乱が米国の学生を直撃している。両親の貯蓄の減少で、学生は進学・進級するために奨学金を増額する必要に迫られている。公共政策グループの米学生奨学金調査で明らかになった。米証券TDアメリトレードの8月の調査によると、学生の子供を持つ親の3分の1は住宅価格下落や失業率増加を受け、学資を増やせない状況に陥っている。 …

2008年11月25日

立正大、金融危機で148億円含み損

http://book.jiji.com/kyouin/cgi-bin/edu.cgi?20081120-7

 立正大学(東京都品川区)は20日、資産運用のための金融取引で、今年9月末時点に148億円の含み損を抱えていることを明らかにした。先に駒沢大学(東京都世田谷区)がデリバティブ(金融派生商品)取引で154億円の損失を計上するなど、世界的な金融危機が日本の大学経営の財務面に大きな影を落としている現状が浮き彫りになった。
 立正大では、資産運用を野村証券や大和証券SMBCなど国内4社に委託している。運用資産は、国債、地方債、社債や投資信託のほか、豪ドルを組み込んだ仕組み債。これらの含み損は、今年3月末時点で約96億円だったが、足元の金融市場混乱や円高が直撃して拡大した。一般的には、仕組み債は、各種有価証券や不動産などの資産を組み合わせて組成する複雑な金融商品。…

[同ニュース]
立正大、資産評価額で148億円損失
立正大、148億円の含み損 「駒大のケースと違う」
立正大148億円含み損…駒沢に続き大学経営に暗雲
立正大、148億円の評価損
立正大も含み損148億円 「学校経営には影響なし」
立正大は含み損148億円 金融危機で拡大
立正大学も148億円損失 金融危機で拡大

札幌大も20億円の含み損 「学校運営に影響なし」

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081121-OHT1T00282.htm

 札幌大(札幌市)が資産運用を目的とした金融取引で10月末現在、約20億円の含み損を抱えていることが21日、分かった。同大は今後、学生や父母に状況や見通しについて説明する予定だが「学校運営の経費とは別に運用しているので、学校運営には影響はない」としている。

 札幌大によると、資産運用は国内の証券会社を通じ、総額約79億3000万円を仕組み債や投資信託、国債で行っている。金融危機や円高の影響で評価額が下がったが、長期保有を目的としており、融資などを受ける予定はないという。

 私立大による資産運用は、駒沢大(東京都世田谷区)が約154億円の損失、立正大(東京都品川区)も含み損約148億円を抱えていることが判明している。


[関連ニュース]
立正大も148億円含み損 札幌大でも
金融危機:札幌大、含み損20億円 資産運用を直撃

大学経営になぜ金融危機が直撃したのか、立正大、駒沢大の多額損失計上の背景

http://moneyzine.jp/article/detail/110736/

 立正大学、駒沢大学が資産運用で多額の損失を計上したことが明らかとなった。なぜ教育を基幹事業とする大学が投機性の高い商品に手を出していたのか。

 立正大学(東京都品川区)が20日、資産運用を目的とする金融取引で、今年9月末時点で約148億円の評価損を抱えていることが明らかにした。またすでに駒沢大学(東京都世田谷区)が資産運用で154億円の損失を計上したことが判明しており、世界金融危機は企業のみならず、大学経営をも直撃している。

 なぜ教育や学生サービスを基幹事業とする大学が、投機性の高い商品に手を出していたのだろうか。これには国内の少子化の影響が少なからず関係している。現在多くの大学では、学生が減ったことで授業料収入の減少が経営上の問題となっている。授業料の引き上げを行わないかぎり収入の落ち込みにつながるが、大学の人気にもかかわってくる授業料をそう簡単に引き上げるわけにもいかず、そこで取り組んだのが積極的な資産運用だ。…


[関連ニュース]
駒大、立正大…金融危機の波、有名私大を直撃 資産運用で損失

空前の損失、米大学直撃 基金、寄付急減で節減策次々

http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200811210013a.nwc

 米ハーバード大学(マサチューセッツ州ケンブリッジ)の369億ドル(約3兆5300億円)に上る大学基金が「前例のない」損失に見舞われそうだ。ドルー・ファウスト学長がこのほど、教職員や学生にあてた文書で告知した。ハーバードの大学基金は、全米で最も裕福とされるが、深刻化する経済減速の影響で、財源確保に悩む他のアイビーリーグ校や全米の教育機関の仲間入りを果たした格好だ。 …