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2004年08月20日

大阪芸術大、不当労働行為事件 地労委第1回証人尋問

■「私大教連おおさか」No.13(2004年7月20日)より転載

数々の不当労働行為を、明るみにした古村証言

 組合役員への一斉配転や昇格差別などの大阪芸大不当労働行為事件は、昨年九月一七日に大阪府地方労働委員会へ救済の申立をし審査中ですが、異例ともいえる六回目の調査が終了し、七月一四日に第一回目の審問が開かれ、事件全体についての証人尋問が大阪芸大教職員組合古村委員長に行われました。
 組合創設以来の激しい組合攻撃の時期、代替りした理事者との労使協調で劇的に労働条件や教育研究環境が改善された時期、そして現塚本邦彦理事長が就任すると法人の私物化と専制的な支配が始まり、これを批判する組合に対して、組合役員への不当配転などで組合つぶしを図ってきた経過を証言しました。
 配転では当事者へ打診も無く、専門性を無視し、合理性も無く、異常な時期の一方的な配転通告であった具体例を証言、さらにその後、学院名で教職員に郵送された組合を罵る文書の事件、組合掲示板に掲示した抗議文に対し「就業規則に抵触する」と支配介入をしてきた事件、地労委申立後にも関わらず、昇格面接で理事長から組合員かどうかを聞かれた事件、組合役員の各自宅まで郵送された「質問状」と称する恫喝文書の事件など不当労働行為の数々を証言。さらに委員長に対する昇格差別では、以前も昇格差別を受け地労委での労使「協定書」(七六年) により昇格しましたが、その差別は未だに続いていて、他の教員と比較しても差別は明らかであることを証拠で示し証言しました。
 最後に、このような専門性を無視した配転などの大学運営を行えば大学は衰退する。この事件は労働問題であると同時に教育問題でもある。大阪芸大の将来が不安です、と締めくくり終了しました。
 この日は事件の重要性から各大学など多数の教職員が傍聴し耳を懐けました。審問終了後、支援者集会が開催され、弁護団から学院の不当性の解説、活動方針について、古村委員長から支援のお礼が述べられました。

次回は8月25日10時から開廷されます。


Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年08月20日 00:02 | コメント (0) | トラックバック (0)
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