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 カテゴリー (私)大阪工業大学

この事件は,2008年12月01日付で
大阪工大が解雇を撤回し和解した。

和解を報じた新聞記事
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2006年04月03日.

大阪工業大学不当解雇事件

京滋私大教連
 ∟●機関紙、第109号(2006. 3. 29)

大阪工業大学講師中根和昭先生への不当解雇事件

大阪私大教連 書記局

 
 昨年七月二〇日付けで大阪工業大学講師である中根和昭先生が懲戒解雇されました。理由は「研究協力もしていない学生に科学研究費補助金から謝礼金を支出した」というものです。理事会はその証拠を示さないどころか、「解雇通告が出る前に辞表を提出すれば退職金は保障する」と脅す始末です。この件について教職員組合が独自に調査したところ、そのような事実はまったく認められませんでした。

 九九年度に中根先生は教職員組合の書記次長として交渉の中心的役割を担っておりました。この時、理事会はセンター試験の監督料を一方的に削減しようとしましたが、その理由は全く説明に成っておらず中根先生を中心とした組合からの厳しい追及を受けました。思い余った理事会は地方労働委員会に斡旋を申請するという『前代未聞』の行為にでましたが、結局理事会は社会的に大恥をかき、監督料削減は思い通りにできないという結果に終わりました。理事会は「いつか処分する」と中根先生に対して露骨に公言していました。

 理事会は中根先生の『あら探し』の為の調査委員会をつくりました。その構成員は九九年度の理事会側の交渉メンバーです。委員会では不正をでっち上げるために学生を数時間も一室に閉じ込め七・八人でとり囲み、会話のすべてを録音するという『調査』を行いました。この様な『調査』は複数の学生に対して繰り返し行われました。授業があることなどお構いなしです。大学で補助員のアルバイトをしていた学生には「協力しなければ辞めさせる」との脅しをかけ、その学生はこれが原因で精神的に参ってしまい休学を余儀なくされました。理事会はこうして得た学生の証言だけを根拠に『懲戒解雇』という暴挙を行いました。

 現在、中根先生は不当解雇として裁判を継続中です。実際に研究協力があった事実は、実験のデータや試験片などの物的証拠が残っていますし、学生たちが理事会の調査が恐怖を感じさせるもので不本意ながら「していないと発言してしまった」と証言してくれましたので、今回の解雇の不当性はさほど難しくなく示すことはできるでしょう。しかし、たとえ中根先生が勝訴したとしても大阪工大理事会の体質が変わらなくては、この様なことがまた繰り返されるでしょう。理事会が自らの行為の反省し、中根先生が大学に戻ってちゃんと研究・教育に従事でき、学生達が安心して学生生活を送る事ができるようになるために、皆様のご理解ご協力をお願いしたいと思います。


Posted by 管理者 : 掲載日時 2006年04月03日 00:01 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2005年12月06日

大阪私大教連、大阪工大摂南大学不当解雇事件に対する「抗議文」

大阪私大教連
 ∟●私大教連おおさか、2005年11月20日(No.25)

2005年11月14日

学校法人 大阪工大摂南大学
理事長 東松孝臣殿

大阪私学教職員組合
大阪地区私立大学教職員組合連合
大阪工大摂南大学教職員組合

抗議文

 貴理事会は2005年7月20日付けで,大阪工業大学講師中根和昭氏に対し「懲戒解雇」処分を行った。しかし,今回の処分は極めて不当なものであり,今後の民主的な大学運営にとっても決して許されないものである。
 解雇理由に「『科学研究費補助金』について,学生が何ら役務の提供をしていないにもかかわらず,役務の提供をしたとして,学生らの口座に謝金名目で金員を振り込み,補助金の不正執行を行った」とあげているにも関わらず,本人にも大阪工大摂南大学教職員組合にも懲戒委員会の調査結果をまったく公表しないことは言語道断である。しかも大阪工大摂南教職員組合側の独自の調査では不正の事実はまったく認められなかったどころか,学生たちにまで人権を無視した調査を行い精神の安定を崩している学生が居ることがわかった。また,科研費での出張にあたかも不正が有ったかのように全国の大学や研究機関に出張の事実を問い合わせたり,何度も備品の調査を行うにいたっては,嫌がらせ以外のなにものでもない。まさに,「懲戒解雇」先にありきの不当・不正なものである。貴理事会は文部科学省の指導に反して,科研費について機関経理をしていなかった自らの責任を明らかにして正すべきである。
 中根氏は研究教育活動等を通じ誠心誠意大学に尽くしてきた。また大阪工大摂南大学教職員組合の組合員・役員として力をつくしてきた。この中根氏に対する処分は,不当な懲戒解雇処分といわざるを得ない。
 大阪私学教職員組合と大阪地区私立学校教職員組合連合,大阪工大摂南大学教職員組合は今回の中根氏和昭氏に対する不当処分を撤回させるとともに,事件の真相を究明し,責任追求を徹底的に行っていくものである。

以上

Posted by 管理者 : 掲載日時 2005年12月06日 00:10 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2005年11月01日

大阪工大、「学長評価アンケート」を組合が実施

大阪私大教連
 ∟●私大教連おおさか(No.24) 2005年10月20日

「学長評価アンケート」を組合が実施

 「学長評価アンケートをしよう」一執行委員の発案である。ほとんどの一流有名私立大学では学長は教職員の選挙で選出されている。しかし,当学園の大阪工業大学,摂南大学は未だに学長の公選制は実現していない。……


Posted by 管理者 : 掲載日時 2005年11月01日 00:00 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2005年10月24日

大阪工業大学、科研費を口実に見せしめ解雇

大阪私大教連
 ∟●私大教連おおさか(No.23) 2005年9月20日
  ∟●大阪工大 科研費を口実に見せしめ解雇

科研費を口実に見せしめ解雇

 20005年7月20日付で,大阪工業大学講師の中根和昭さんが懲戒解雇されました。理由は「『科学研究費補助金』について,学生が何ら役務の提供をしていないにもかかわらず,役務の提供をしたとして,学生らの講座に謝金名目で金員を振り込み,補助金の不正執行を行った」いうものです。本と教職員組合から要請しても,理由となった懲戒委員会の調査結果をまったく公表しません。それどころか,解雇通告に先だって事務部長から「事が公になる前に辞表を提出するなら退職金は保障される」などと本人に脅しをかけていました。大阪工大摂南大教職員組合は調査委員会を設置し,懲戒事由について調査しましたが,理事会のいう不正執行の事実がないどころか,学生に対しても脅しとしか取れない調査を学園の調査委員会が行っていたことが判明しました。……。


Posted by 管理者 : 掲載日時 2005年10月24日 00:18 | コメント (0) | トラックバック (0)
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