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2005年05月24日

北陸大学教職員組合要求書、「組合員の排除をやめること」

北陸大学教職員組合
 ∟●教職員組合ニュース、第226号(2005/05/11)より一部抜粋

2005年度要求書を北元理事長に提出

 2005年度の北陸大学教職員組合の要求書を4月26日に北元理事長に対して提出しました。以下がその内容です。組合は5月20日までに文書で回答をするよう求めています。

2005年度教職員組合要求事項

…(中略)…

3 団交について
(1)日程
 組合が団交を申し込んだ場合、開催要求日に限りなく近い日程で団交を開くことを要求する。正当な理由のない遅延は不当労働行為である。また、団交開催日を組合に余裕をもって通知することを求める。
(2) 資料の提示
 これまで、組合が理事会に財務資料など、交渉を進める上で必要不可欠な種々の資料の提示を要求しても、理事会はこれを拒否あるいは無視してきた。要求された資料に対しては、誠実に準備をし、組合に示すことを要求する。
(3) 北元理事長の団交出席
 これまで、組合は何度も北元理事長の出席を求めたが、組合結成以来100回以上の団交が開かれたにもかかわらず、理事長は一度も団交に出ていない。北元理事長は、学校法人北陸大学の代表権者として、団交に出席することを要求する。
(4) 文書回答要求
 組合は、これまで何度も重要な問題については、重要な問題であるからこそ法人理事会に文書で回答することを要求してきた。しかし、理事会は正当な理由を一切示さず文書回答をすべて拒否あるいは無視してきた。これまで文書回答を要求した事柄に対して速やかに回答するとともに、今後の文書回答要求にも誠実に応じることを求める。

4 大学運営における組合員の排除について
(1) 担任制については、組合員の排除をやめること。
(2)未来創造学部の授業から組合員の授業担当をはずすことをやめること。
(3)組合員である教員が担当していたドイツ語・スペイン語などの外国語科目を復活させること。
(4)学内の各種委員会等からの組合員排除をやめること。
(5)薬学部の6年制への移行に当たり、人員配置・科目担当においては組合員に対する差別を行わないこと。

投書がありました。共感する方も多いと思われるので掲載いたします。

学内での講演会、研究会等の参加強要をするな

 最近、学内で講演会や研究会が行われた時に開催通知が配布されるだけでなく、学長等から直接電話で参加依頼があったりしますが、正直言って迷惑です。
 今年の1月でしたか2月でしたか忘れてしまいましたが、某大学の英語の教授とかいう方の講演会がありました。文書で通知されただけでなく、電話でも参加依頼があったので、何とか時間をやりくりして行きました。行ってみて驚きました。食堂のおばさんたちや清掃のおじさんたちまで駆りだされていました。内容はと言えば、私にはまったくどうでもいいことでした。食堂のおじさん、おばさんたちもそうではなかったでしょうか。2時間近く貴重な時間を取られました。
 次には東アジアに関する研究会とかでした。これもまた文書で参加依頼があっただけでなく、直接電話がありました。あまり気がすすまなかったのですが、行かないといけないような気がしたので行きました。また、だめでした。専門の方々にはとても興味深い内容だったのでしょうが、私のような門外漢にはまったく興味が持てませんでした。つらい2時間を過して研究室に戻りました。
 もううんざりです。私たちは私たちの専門があります。そして専門の研究者として教育・研究に従事しています。専門家は専門のこと以外にも関心を持つ必要があるという親心で大学は私たちに参加をさせようとしているのかもしれませんが、自分が、自分の専門以外に、どのようなことに関心を持つかは、私は自分で決めたいと思います。外から強要されるのはまっぴらです。いらぬお節介はやめてください。
 学内での講演会、研究会などの開催は文書・掲示等で通知してくださるだけに止めてください。電話などしないよう心からお願いいたします。
 教育・研究の時間をこれ以上奪われないことを願っている者から
付記
 上記の講演会については出席しなかった者に対してはビデオの上映会があり、それに出なかった者にはビデオの貸し出しがあり、それに応じなかった者には催促があり、ビデオを見て作文を出すよう要求されたと聞いています。絶対、変です。病気です。


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2005年04月09日

北陸大学教職員組合、「昨年は、大学当局が組合の意向を無視し続けた一年」

北陸大学教職員組合
 ∟●ニュース225号(2005.04.07発行)

2004年度定期総会開催:新たな決意で団結を誓う

 平成17年3月25日(金)に2004年度定期総会が開催されました。議長と書記とを選んだ後、議事に入り、最初に、荒川会計から2004年9月期の決算報告及び三国会計監査からの報告があり、満場一致で承認されました。また2004年10月期の予算案では、相変わらず組合を敵視した法人の大学運営に対抗するため、今年度もストライキ準備金を1000万円計上した旨説明があり、これも満場一致で承認されました。

 次に岡野書記長から2004年度全般の組合活動についての報告がありました。団体交渉を中心にした報告でしたが、その中でも際立っていたのは、法人理事会が今までにもまして、交渉を誠実に行わなくなったということです。特に給与・賞与に関しては、法人側には一切交渉しようとする意思が感じられず、一方的提案を一方的に押し付けて、あとは全く無視するという、法で禁じられている誠実交渉義務違反を繰り返しました。また、特に文書で回答を求めた「2004年度教職員組合要求事項」についても、文書による回答を全く拒否しただけでなく、要求事項そのものすら無視するという態度をとりました。

 また、昨年6月、石川県地方労働委員会にあっせんを求めた件については、地労委から人権問題として「裁判」にすることを示唆されたことも明かされました。

 昨年9月に、法人理事会から提案された就業規則第67条及び給与規程の改正案については、まだ決着がついておらず、法人理事会に対して理事長による説明要求をしていますが、これまた一切無視している旨説明がありました。今回の改正案は、教職員側に不利益をもたらす改悪案であり、一方的改正は認められません。

 この1年で法人理事会はさらに専横的になり、組合無視の態度もさらにあからさまとなり、また一方で、教授会などの教員組織の形骸化が一段と進み、その結果、職場環境の悪化、教員の大量流出を引き起こし、さらに、大学全体の活力の低下・頽廃を招いている旨、改めて指摘がありました。

……(中略)……

 新しい体制が決定した後、佐倉執行委員長から挨拶の言葉があり、「昨年は、大学当局が組合の意向を無視し続けた一年だったが、それに負けることなく今後も努力を続けたい」という決意表明がありました。

 次に岡野書記長から「2005年度教職員組合要求事項案」(裏面参照)についての説明があり、できるかぎり多くの組合員の要求事項を盛り込みたいので、案に示されている要求事項以外のものがあれば、4月11日までに執行委員に伝えてほしいという依頼がありました。4月中に法人理事会に対して要求書が提出される予定です。

 その後、質疑応答があり、重要な問題が幾つか指摘されました。そのうちの一つは、事務局で「ボランティア」という名のもとでサービス残業や休日出勤が増加しているということです。これに対しては執行部から、サービス残業は記録さえきちんとしていればいつでも調査に入ると金沢労働基準監督署から言われているので、そのつもりで対応してほしいという説明がありました。また、休日出勤は36協定に違反していれば、告発も可能です。

 定期総会は、団結の誓いを新たにして閉会となりました。

佐倉執行委員長からのメッセージ

 教員有志の民主化運動とそれに連動して組合が結成されて10年になります。組合の結成により,教職員の待遇は平均21%アップの改善がなされ、不当解雇問題の解決など多大な成果がありました。一方,大学人にとってより本質的な民主化の課題の一例としては、教員と理事会双方が2年数か月の時間をかけて交渉をし、選挙による学長・学部長任用規程の制定に至りました。規程の不完全さは別にしても、双方の協働関係構築の努力は本学の歴史の中で貴重な経験であったと思います。しかし、理事会は一昨年から昨年にかけてこれらすべてを全く一方的に反故にしてしまいました。トップダウン方式の組織運営に対する最低限の教員の意志表示の制度、チェック機能が完全に封印廃棄されました。大学の主人公であるべき学生と教員は現在、開学以来の危機的状況にあると言えるのではないでしょうか。

 明るい教育研究環境をつくるために、組合は皆様の強い要求と団結を力とし、粘り強く取り組む所存です。どうぞ、御指導と御支援をお願いいたします。

2005年度執行委員長 佐倉直樹

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2005年03月29日

北陸大学、学長・理事長 組合との同意を一方的に反故にして賞与支給式強要

北陸大学教職員組合
 ∟●教職員組合ニュース224号(2005.03.24発行)

学長・理事長、組合との同意を一方的に反故にして賞与支給式強要

 ……(中略)…
 6階の儀式用の部屋で、理事長が開口一番に言ったことは「この中で、謙虚ですなおでなく、ここにいることに疑念を持つ者は出て行ってほしい」ということであった。組合の元執行委員長、現書記長から手続きに問題があることを指摘されると理事長は怒り出し、二人の発言を封じようとした。理事長が団交に出席して組合と話し合いをするよう求めた書記長に対しては「ここは教育の場だ。出て行け」と罵声が浴びせられ、書記長は退出することとなった。その後、本来なら組合と交渉をした上で一律金あるいは一時金として支給されるべきものが金一封として理事長から渡された。
 状況は深刻である。特に今回の件については経営陣の正気を疑わざるを得ない。学長・理事長ともにルールなど何とも思っていないとしか思われない。法の遵守――労働組合の尊重は法が義務付けている――もどうでもいいことである。教職員の気持ちも、自分たちが経営者の側だから踏みにじってかまわないと心得ているのではないか。
 現在の北陸大学の運営方法はまさに「トップダウン」である。しかし、その方式を取って事を決めて実行するとき、いったい、どのような理由でそうなるのかを明快なことばでトップは下の者に説明をする義務がある。トップにふさわしい叡智と見識を示して納得させなければならない。納得なしに業務の遂行がうまく行くはずがない。ましてや、組合との同意事項を反故にしたり、まったく常識では考えられないような250日の授業体制を大学で実施するという場合、なぜそれが必要なのかを理を尽くして説くべきである。しかるに、学長は説明責任を果たす気は一切見られないし、教学の代表者としての「プライド」もまったく感じられない。今回の件にもはっきりとあらわれているように、要するに、学長は理事長の取り次ぎ役以外の何者でもない。そして北元理事長に至っては、相手の発言すら許さない。たしか、卒業式の理事長告辞では「自分の意見だけを正しいと思わずにすなおに人の意見を聞くように」と卒業生に説いていたはずである。病は重い。
 ルール無視の運営が行われ、理事会は教職員の意見に耳を傾けようともしない。そのような大学でいい教育の生まれようはずがない。いい教育がなければ学生は来ない。本当に必要なのは教育改革ではなく理事会の体質改革である。

北陸大学教職組発第149号
 2005年3月23日

学校法人北陸大学
理事長 北元 喜朗殿
学長 河島 進殿

北陸大学教職員組合
執行委員長 佐倉 直樹

 
要 求 書

 賞与支給については、支給式を行わないことが北陸大学教職員組合と法人理事会の間に合意として成立しています。しかるに、平成17年3月18日に、その同意は完全に反故にされました。賞与支給式は強行・強要され、組合と法人理事会との信頼関係は大きく傷つけられました。私たちはこのような蛮行を認めることはできません。
 さらに、北元理事長は太陽が丘キャンパスの教員のための式の場において、あたかも教育の場に組合はあってはならないかのような言動をしました。私たちはこのことを看過するわけにはいきません。
 「一丸となって」大学の危機的状況を乗り切らねばならないというのが北元理事長・河島学長の平生からの主張です。それなら、なぜ、このような、組合との信頼関係を破壊し、教職員の意欲をつぶすような行為を行うのでしょうか。北陸大学最大の組織である教職員組合を否定するというのは、いかなる理由によるのでしょうか。ぜひとも明らかにしていただかねばなりません。
 私たちが現在要求している団体交渉(北陸大学教職組発第147号、148号)に即座に応じ、その席上、理事長・学長が自ら今回の件について説明をするよう要求するものです。
以上


[関連ニュース]
「法人理事会、団交拒否再び」(北陸大学教職員組合ニュース223号(2005.03.17発行))

Posted by 管理者 : 掲載日時 2005年03月29日 00:28 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2004年12月20日

北陸大学教職員組合、理事長、組合三役の会見要求完全無視

北陸大学教職員組合
 ∟●組合ニュース(第222号 2004/12/17)より転載

北元理事長、組合三役の会見要求完全無視

 北陸大学教職員組合は、法人が提案している就業規則・給与規程の改正案について、北元理事長に三役と会って話し合いをするように再度求めて、会見申入れ書を提出してありましたが、北元理事長からは今日に至るまで一切会見に対して回答がなく、完全無視が続いています。ここには組合の声に誠実に耳を傾け、組合と協調して大学運営を行っていこうという態度が一切見られません。北元理事長は大学の最高責任者でありながら、自らの責任で問題解決に当たろうとしないし、当たることもできない――そのような人物で、果たして現在の厳しい状況を乗り切ることができるのか、答えは火を見るより明らかです。

第9回団体交渉報告
 平成16年度の第9回団体交渉が12月1日(水)に開かれました。議題は、給与改定・賞与に関してでした。法人理事会側は相変わらず、組合が要求している予算書・決算書などの財政資料を出さず、不誠実の限りを尽くしています。そして、北陸大学の今年度の賞与の予定支給額が、石川県庁を上回っていることや平均給与(平成16年度の教員の平均給与が約840万円(平均年齢48歳)、職員は約680万円(平均年齢43歳))が、民間の一部上場のトップクラスの企業(NECなど)と比較して遜色ないという説明が繰り返しされました。ここは大学であり、民間企業ではないので、そのような比較は全く無意味である、との組合側の反論に対して、理事会側から一切具体的な資料は出されず、民間と比較していかに高給であるかという無意味な論が繰り返し力説されました。大学の人員構成は民間企業とは全く違います。
また、教員の移動はふつう大学間で行われます。ですから、いくら北陸大学が民間と比べて良くても、他大学より待遇が悪ければ、他大学から優秀な教員は呼ぶことができませんし、また、採用されて働き始めたとしても、すぐに他の大学に転出してしまうことは目に見えています。このようなことを抜きにして、民間と比較して見ることがいかに愚劣であるか、いまだに理事長も理事会も分かっていないようです。
他大学との比較については、法人側は全国平均を下回っていることは認めましたが、地域差とか、大学規模とかいろいろあり、一概には言えないという極めてあいまいな回答に終始しました。……


Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年12月20日 00:10 | コメント (0) | トラックバック (0)
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