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 カテゴリー 鹿児島国際大学解雇事件本訴裁判

2004年09月17日

鹿国大解雇事件、学園側 仮処分異議申立棄却決定に対する福岡高裁への抗告を取り下げる!

 9月13日,学校法人津曲学園(鹿児島国際大)は,福岡高裁宮崎支部に申立ていた「保全抗告」を取り下げました。取下書の文面は、「上記当事者間の御庁頭書事件について、抗告人は今般、都合により申立の全部を取り下げます。以上」とのこと。その結果,鹿国大解雇事件で闘われている裁判は,これで本訴のみとなりました。同解雇事件はまた一つ前進しました。

 上記,「抗告」取り下げまでの仮処分を巡る一連の経過は次のようなものでした。すなわち,
 鹿児島国際大学解雇事件では,これまで仮処分をめぐって4つの裁判が闘われてきました。一つ目は解雇直後の2002年4月5日に三教授側が地位保全等を求めて提訴した裁判であり,これは2002年9月30日に鹿児島地裁が三教授側の申立を認める決定を下しました。二つ目は,この仮処分決定を不服として学園側が取り消しを求めた「異議申立裁判」です(学園側2002年12月25日申立書提出)。この裁判では2004年3月31日に鹿児島地裁は解雇を無効と断定し,学園側の申立を棄却しました。
 そして,三つ目は,学園側が上記異議申立棄却決定を全て不服として,さらに福岡高裁宮崎支部に抗告した裁判(保全抗告裁判)です(2004年4月17日「保全抗告状」の提出)。これが今回の問題です。この裁判は同年7月12日に審尋が電話会議の形で行われ終了していました。しかし,学園側は高裁の決定が下される前に,2004年9月13日,抗告を突如取り下げました。以上の裁判はいずれも2002年9月30日の仮処分地裁決定との関わりで争われてきた裁判でした。

 なお,四つ目の仮処分裁判は,先にお伝えしましたように,2004年8月27日に三教授側勝訴とする,第1審確定までの賃金仮払いを認めた決定が下されています(鹿児島地裁「賃金仮払い仮処分命令(2004年8月27日)」全文)。

■取り下げされた学園側「保全抗告状」(2004年4月17日付)の全文

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2004年08月30日

鹿児島国際大解雇事件、仮処分(再)申立裁判で地裁が賃金仮払いを命じる!

 8月27日、鹿児島地裁(平田豊裁判官)は、賃金仮払いを求める仮処分再申立裁判(2003年10月15日提訴)において,原告三教授の訴えをほぼ認める決定を下しました。
 この裁判は,先の「地位保全等仮処分決定」(2002年9月30日)における1年間の賃金仮払いの期限が2003年9月で切れたことに伴い,三教授側が再度,賃金仮払いを求めていた裁判です。今回,鹿児島地裁の決定は,主文で「2004年6月から8月までの3ヶ月間の賃金仮払い」と「2004年9月から第1審確定までの賃金仮払い」を命じました。なお,三教授の申立内容は「2003年10月から本案確定までの仮払い」でした。
 三教授は,昨年10月以降現在まで約10ヶ月間,無給状態が続いていました。地裁決定は過去8ヶ月分の仮払いを認めませんでしたが,ひとまず,無給状態から脱することができました。
 また,判決文では,「懲戒解雇の有効性について」,「懲戒解雇事由に該当すると認めるに足りる疎明資料はない」とはねつけ,また「予備的解雇の有効性について」(すなわち2002年11月の仮処分決定後インターネット等で自らの主張をした等を事由とする追加的「普通解雇について」)も「疎明資料はない」として,いずれも解雇の有効性を否定しています。したがって,解雇の有効性に関わり三教授側の主張を認める同様の地裁決定は,今回で3回目となりました。

 なお,鹿国大事件に関わる裁判はいくつもありましたので,簡単な年表だけ掲載しておきます。

(1)地位保全等仮処分申立裁判(2002年4月提訴、同年9月末に三教授側全面勝訴)
(2)解雇無効・地位確認等請求裁判(本訴)(2002年11月提訴、口頭弁論進行中,現在10回目が終了。)
(3)上記仮処分決定に対する学園側の異議申立裁判(2002年12月提訴、2004年3月末に三教授側全面勝訴)
(4)南日本新聞社と八尾教授に対する学園側の名誉毀損損害賠償訴訟(2003年4月提訴、2004年1月に学園側全面敗訴、判決確定)
(5)2003年10月以降の賃金仮払い継続を求める仮処分再申立裁判(2003年10月提訴、2004年8月27日、仮払いを認める判決)
(6)上記異議申立を却下した地裁決定に対する学園側の保全抗告裁判(2004年4月提訴、その審尋は7月12日に電話会議の形で行われ、審尋が終了した)

 本訴裁判の方は,現在口頭弁論の10回目が終了し,9月13日に第11回目が予定されています。いずれも原告側の証人尋問です。

今回の判決文の全文は下記のホームページのURLに掲載いたしております。
「賃金仮払い仮処分命令(2004年8月27日)」全文

今後とも引き続き,ご支援よろしくお願い申し上げます。
(ホームページ管理人)

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2004年08月18日

鹿児島国際大学解雇事件本訴裁判、第10回口頭弁論 

 鹿児島国際大学解雇事件本訴裁判第10回口頭弁論は,2004年8月9日(月)13時30分から16時30分(途中15時から15時20分まで休廷)、鹿児島地裁206号法廷で開催されました。傍聴者60名程度でほぼ満席。今回の口頭弁論では,原告田尻教授への本人尋問(続き)と原告側証人亀丸教授への証人尋問が行われました。

 まず,最初の2時間は、前回途中で終わった原告田尻教授への本人尋問の続きが行われました。
 初め20分程度、増田弁護士による主尋問が行われ、教員選考委員会で採用候補者を決定したあと業績評価報告書が作成された経緯と、教授会における報告と審議についての証言がなされました。
 この中で田尻氏は、おおよそ次のように証言しました。
 (1)教員選考委員会としては、当該採用候補者を第1位にすることに全員一致で決定し、「労使関係論」と「人事管理論」の両科目を担当してもらえるという判断だったが、主査が「人事管理論はどうか」という意見を述べ、面接後の投票で採用候補者に決定された後、採用反対の主張をしたので、教授会へは「労使関係論」の教授として推薦し、「人事管理論」も担当可という点については口頭で報告することで合意した。教授会では、委員会報告書を配布し「労使関係論の教授として推薦」したが、報告の中では、「人事管理論も担当可能」であると判断した旨を二度にわたり口頭報告した。
 (2)教授会で独自の業績評価報告をしたいという主査の要求について、委員会は口頭での報告を認めただけであったが、主査は独自の文書を配布して30分以上にわたり報告した。その後、採決に移ってほしいという意見があり、それには反対がなかったと思う。
 (3)委員会で5名のうち4名が馬頭副査の業績評価に賛成したのは、馬頭氏の方が学界状況や研究史を踏まえた評価をしており説得力があったからである。被告側は主査の専門性を高く評価し、主査の意見に従わなかったことを処分理由にしているが、自分はそう思っていない。馬頭氏には労使関係論に関する業績があり、人事管理論(労務管理論)に関する論文も評価されている。これに対して、原口氏の業績の中には他人の本の内容と全く同じことが書かれているものもある(甲69号証と甲70号証を照合されたい)。

 次に行われた原告側証人亀丸教授(教員選考委員会の一般委員を務めた)については、15時50分ごろから井之脇弁護士が20分程度の主尋問、金井塚弁護士が20分あまりの反対尋問をしたところで時間切れとなりました。

 次回の第11回口頭弁論は、9月13日(月)13時30分から16時30分に行われ、亀丸・馬頭・八尾の三氏への尋問が行われることになりました。


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鹿児島国際大学教職員の身分を守る会、第3回総会を開催

「鹿児島国際大学教職員の身分を守る会」ニュースNo.9 より抜粋

 守る会第3回総会を開催しました
  ご参加ありがとうございました!

 教員採用をめぐって懲戒解雇された鹿児島国際大学の田尻・ハ尾・馬頭3教授を支援する守る会第3回総会が、去る7月17日鹿大教育学部で開催されました。当日は、全国連絡会、連合鹿児島、全労連等の各団体、市民のみなさま方約60人のご参加をいただきました。ありがとうございました。
 当日は、平井事務局長から裁判傍聴活動を基調とする報告や今後の活動の提起(別記参照)がなされ、小堀弁護士からは裁判の行方についてお話し頂きました。また、各団体からは、「全労働者にかけられた攻撃」と受け止め、「裁判の勝利まで支援したい」という力強いごあいさつをいただきました。
 3教授からはこれまでのご支援に深く感謝しつつ、今後、裁判の勝利の日までがんばる決意が述べられました。
 今後、守る会としては、各団体や鹿児島県民に広く呼びかけて支援の輪を大きく広げる活動を行っていこうと思っています。今後とも、みな様の変わらぬご支援とご協力をお願いします。

裁判の傍聴へのご参加をお願いします!
 
次回の口頭弁論が以下の日程で行われます。大変重要な裁判です。ご参加のほどよろしくお願いします。
  第10回口頭弁論は、8月9日(月)13時30分から16時30分
    田尻証人、亀丸証人に対する尋問
  第11回口頭弁論は、8月13日(月)13時30分から16時30分
    馬頭証人、八尾証人に対する尋問です。

2003年度活動経過報告

 2002年6月の結成総会から本格的に活動を始めた「鹿児島国際大学の教職員の身分を守る会」も、発足から丸2年が経過しました。昨年の第2回総会以降の「守る会」の活動は、裁判への傍聴を中心とするものでした。 以下では主な活動を簡単に紹介したいと思います。
(1)裁判傍聴活動
昨年から今年にかけて、裁判もかなり進展し、学園当局が南日本新聞社と八尾教授を相手取っておこした名誉毀損裁判では、被告側の主張が全面的に認められ、また、学園当局により仮処分決定に対する異議申立についても、学園当局側の主張が全面的に退けられるなど、裁判のなかで、解雇処分の不当性が明らかになりつつあります。解雇無効・地位確認等を請求した裁判(私たちは本訴と呼んでいます)では、被告・原告双方からの尋問(証人尋問と本人尋問)に人っており、結審そして判決の日もそう遠くはないと考えられます。「守る会」では、裁判の傍聴を「守る会ニュース」などで呼びかけるとともに、裁判終了後に弁護士を交えて裁判の進行状況や今後の課題などについて話し合う意見交換会を持ってきました。また、裁判の経過について「守る会ニュース」で適宜会員の皆さんにお伝えしました。
(2)情宜活動
 「守る会ニュース」を適宜発行し、裁判の状況等を会員の皆さんにお伝えしました。また、昨年12月に、事件の経緯と裁判の経過をわかりやすく説明したパンフレット(「鹿児島国際大学不当解雇問題をご存じですか?」)を作成し、天文館でのアピール活動を実施、多くの市民にこの問題への理解を求めました。
(3)他団体との連携
 全国連絡会とは必要に応じて連絡を取っていますが、昨年9月に同会が開催したシンポジウムには「守る会」からも参加し、また、同会が本年発行したブックレット『いま、大学で何がおきているか』を購入し、鹿児島地域での浸透を図っています。また、「守る会」発足時から支援を受けている連合鹿児島、鹿児島県労連のご理解をいただき、本年5月3日に開催されたメーデー会場で、3教授からのアピールを行うことができました。
 以上のように「守る会」のこの間の活動は裁判傍聴を中心とする地道な活動が中心となりました。しかし、昨年12月の天文館での街頭アピールで、多くの市民の方が関心を寄せてくれたことに見られるように、事件の経緯や裁判の内容をわかりやすく伝えれば多くの市民の理解と共感を得ることができるとの実感をつかむことができた1年間ではなかったかと思います。幹事会も21回を重ね、転出等によりメンバーの交代もかなりありましたが、事件の全面解決にむけて3年目の活動に人っていきたいと思います。


Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年08月18日 00:30 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2004年07月28日

鹿児島国際大学不当解雇事件、「裁判の経過と現況」

裁判の経過と現況
― 三つの裁判で全面勝訴、本訴は終盤に入りました―

2004年7月27日

 鹿児島国際大学で2002年3月末に強行された三教授懲戒解雇処分については、同年9月末に決定が下された仮処分裁判と、この仮処分決定を不服として大学・学園側が提訴し去る3月末に決定が下された異議申立裁判の両方で、三教授側が全面勝訴しました。
 しかし、当局側は依然として処分を撤回せず、その後も裁判を複雑化させ長期化させるような対応を示しています。そこで、この解雇処分をめぐる裁判の経過と現況を整理してみると次のとおりです。
(1)地位保全等仮処分申立裁判(2002年4月提訴、同年9月末に三教授側全面勝訴)
(2)解雇無効・地位確認等請求裁判(本訴)(2002年11月提訴、口頭弁論進行中)
(3)上記仮処分決定に対する学園側の異議申立裁判(2002年12月提訴、2004年3月末に三教授側全面勝訴)
(4)南日本新聞社と八尾教授に対する学園側の名誉毀損損害賠償訴訟(2003年4月提訴、2004年1月に学園側全面敗訴、判決確定)
(5)2003年10月以降の賃金仮払い継続を求める仮処分再申立裁判(2003年10月提訴、近く決定が下される見通し)
(6)上記異議申立を却下した地裁決定に対する学園側の保全抗告裁判(2004年4月提訴、その審尋は7月12日に電話会議の形で行われ事実上結審した)

 以上のように三教授側は、これまでに裁判所の判断と決定が示された三つの裁判すべてで全面的に勝訴しています。なかでも去る3月末に下された異議審決定で、三教授らには「懲戒事由に該当する事実は認められない」、学園が2002年10月25日付で三教授に通告した予備的普通解雇も「解雇権の濫用に該当し無効である」との判断が示されたことは重要です。これは本訴を担当している鹿児島地裁民事第1部の判断だからです。
 学園当局はこの決定も不服であるとして福岡高裁宮崎支部に抗告しましたが、その審尋は「電話会議」の形で行われました。
 鹿児島地裁民事部に対して解雇無効と地位の確認などを求めている裁判(本訴)の方は、昨年1月20日の第1回口頭弁論以降1年半の間に9回の口頭弁論と2回のラウンド・テーブル(円卓審理)が行われ、この間に双方から多数の準備書面、陳述書・意見書・証拠書類が提出されました。昨年12月の第6回口頭弁論からは被告側証人尋問に入り、去る5月17日(第8回)と6月7日(第9回)の口頭弁論では、被告代表である菱山理事長本人への尋問が行われました。第9回口頭弁論の後半からは原告側への尋問に移り、田尻教授に対する尋問に入りました。原告側への尋問は8月9日(第10回)と9月13日(第11回)の口頭弁論で終了する予定です。そのあと原告・被告の双方が最終準備書面を提出して結審を迎え、それらを踏まえて判決が下されるというのが、今後の大まかな見通しです。

次回の本訴裁判口頭弁論に向けて三教授側証人から提出された「陳述書」(2004年7月22日付)を下記にリンク。
亀丸教授の証言(「陳述書」2004年7月22日付)

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2004年07月07日

「鹿児島国際大学教職員の身分を守る会」、第3回総会開催の御案内

守る会第3回総会開催の御案内

時:7月17目(土)午後3時〜,5時
所:鹿児島大学教育学部103号教室

 暑中御見舞い申し上げます。皆様にはお元気でおすごしのことと存じます。
三教授の解雇問題が発生して早くも2年3ヶ月が経過しました。この間、多くの会員、団体の皆様から物心両面にわたるご支援を承り心から感謝申し上げます。
 つきましては、上記の日程で第三回総会を開催します。ご多忙な事とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご参加頂きますようお願いします。
 先にご報告しましたが、現在、裁判は、仮処分決定の「解雇無効」と「地位保全」命令を不服とした、学園当局によって、「懲戒解雇が認められないなら通常解雇する」と通告。三教授側がやむなく解雇無効と地位の確認を求める裁判(本訴)に入り現在も継続中です。今後とも変わらぬ皆様のご協力とご支援をお願いします。

連絡先鹿児島市郡元1丁目21-30鹿大教職員組合気付
鹿児島国際大学教職員の身分を守る会


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2004年06月09日

鹿国大解雇無効訴訟 元学長と原告教授を証人尋問 鹿地裁

 6月7日,鹿児島地裁にて,鹿児島国際大学解雇事件第11回口頭弁論が開催された。今回の口頭弁論では被告側から現理事長(元学長)の菱山泉氏と原告側田尻利氏が証人尋問に立った。2人の証言等の内容については,別途,報告したとい思います。

南日本新聞(6/08)より

 鹿児島国際大学から二〇〇二年に懲戒解雇された教授三人が、運営する津曲学園に解雇無効と教授としての地位確認などを求めた訴訟の口頭弁論が七日、鹿児島地裁(高野裕裁判長)であった。当時学長だった菱山泉理事長と原告の教授一人が証人尋問に答えた。
 菱山理事長は、三教授の解雇理由とした教員の公募採用問題に関し、「(三教授は)業績が適当でない人を教授会に推薦し、採用させようとした。教員人事は大学の生命線。懲戒解雇もやむを得なかった」と主張した。
 原告の田尻利教授は「推薦した教員とは面識があったが、選考委員会が開かれるまで応募していることを知らなかった」などと証言。採用手続きの正当性を訴えた。
 解雇された三教授は、同地裁に地位保全などの仮処分を申し立て、認められている。


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2004年06月08日

鹿児島国際大学の「人権侵害行為」から学問の自由と人権を追及した好著−『いま,大学で何がおきているか―市民のための「大学改革」をめざして―』

「ねっとわーく京都」2004年7月号より抜粋

鹿児島国際大学の「人権侵害行為」から学問の自由と人権を追及した好著−『いま,大学で何がおきているか―市民のための「大学改革」をめざして―』

仲田正機

 市民の皆さんにも是非お読み頂きたい本が出されました。こんなことがあっていいのだろうか、誰も「まさか大学で」と思うことが現におこったのです。それをまず知ってほしいわけです。本書の発行主体は、「鹿児島国際大学三教授を支援する全国連絡会」(以下では、「三教授支援連絡会」と略す)であり、編集の労をとられたのは「三教授支援連絡会」の事務局です。一気呵成にお伝えしたい気持を先走って書きましたが、少し問題の経緯を説明します。

 今から2年前、2002年3月29日に鹿児島国際大学長と同大学を経営する学園理事長が同大学経済学部の三人の教授を懲戒退職処分にしたのです。その理由は,その2年前に行なわれた2000年度の教員採用選考の審査において「虚偽」を働いたというのです。もう少しわかり易く言いますと,校務である教員採用選考の審査において「不正を働いた」というのです。勿論、「虚偽」や「不正」などありませんでした。このことは、2002年9月30日の鹿児島地方裁判所の「地位保全等仮処分決定」においても、また同学園理事長や大学長の側(以下,学園側と略)が出した「仮処分異議申立」に対する、2004年4月1日の同地裁の「決定」においても、極めて明瞭に確認されています。すなわち、鹿児島地方裁判所は本件に関する事実経過と双方の主張を一つひとつ詳細に検討した上で、「懲戒事由に該当する事実は認められない」と断じ、また2002年10月26日に学園側が苦し紛れに出した普通解雇についても「解雇権の濫用に該当し無効である」と裁断しました。それにもかかわらず、学園側は解雇無効・地位確認等請求の裁判において争う姿勢のようです。自分達の大学運営上の「判断の誤り」を認めたくないのでしょうか。理由はよくわかりませんが、学園側にとって明らかに道理のない裁判に鹿児島国際大学の授業料収入等が使われていいのでしょうか。強い疑問を感じます。なぜなら、これで最も被害を受けるのは学生だからであります。

 本書は、大きく分けて四つの部分から構成されています。「はじめに 『大学改革』の今日的意味」においては、ユネスコの高等教育宣言に拠りながら,「高等教育機関として学生自身の成長を実現できる大学づくり」が大学改革の根底に据えられるべきことを力説しています。その上で、いま、日本の大学が直面する問題を二つの事例を通じて浮き彫りにし、「市民のみなさんにも理解を深めていただきたい」と呼びかけています。一つは、2004年4月からすべての大学・短大が文部科学省の認証を受けた評価機関による「第三者評価」を義務づけられたことであり、もう一つは鹿児島国際大学事件のことです。前者に係わっては「大学が社会から評価を受けるのは当然です」が、「国家が教育と研究を一方的に評価する」ことには強い反対の意思を表明しています。本書の本論部分は、「第吃堯ー児島国際大学での三教授不当解雇事件」と「第局堯.轡鵐櫂献Ε燹С慳笋亮由と研究者の人権」からなっています。第吃瑤任蓮∨楫錣侶于瓩叛格が詳細に検討されています。三教授にたいする懲戒処分の不当性を多面的に分析し説得的に解明しており、解雇事件の解明として高い到達点を築くものでもあります。私は、この事件の基本性格を学園側の「人権侵害行為」と把握している点に注目しました。これは、学園側の行為が法律のみならず世論によっても裁かれるべきことを明示した点で重要だからです。また、第局瑤蓮峪斡擬支援連絡会」が2003年9月にキャンパスプラザ京都で開催した公開シンポジウムの記録であり、その基調は「学問の自由と研究者の人権」を如何に守るかを全国から結集された多方面の専門学者の発言によって解明したものです。誠に迫力に富む内容です。本書では,有識者の見解が囲み記事やコラムなどで豊富に再現され参考になります。市民の皆さんに是非一読をお奨めしたい一書です。

(立命館大学教授)


Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年06月08日 00:16 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2004年05月24日

鹿児島国際大学不当解雇事件、学園側が先の「仮処分異議申立裁判鹿児島地裁決定(2004年3月31日)」を不服とし,福岡高裁宮崎支部に「抗告状」提出!

 鹿児島国際大学不当解雇事件裁判においては,すでにご報告したように,三教授の地位保全等を命じた鹿児島地裁「仮処分決定(2002年9月30日付け)」に対し学園側がその取り消し等を求めた「仮処分異議申立裁判」の決定が,2004年3月31日に鹿児島地裁で下されました。その判決の結果,当該裁判においても,学園側の異議申立は全面的に却下され,三教授側の主張と仮処分決定の正当性が認められました。
 その後,鹿児島国際大学を経営する津曲学園当局(理事長 菱山泉,元鹿国大学長)は,上記のように鹿児島地裁から同じ事案で二度も「解雇事由が認められない」、「解雇権の乱用」と断定されたにもかかわらず,先の「仮処分異議申立決定」を不服とし,2004年4月17日付で今度は福岡高裁宮崎支部に「保全抗告状」を提出しました。このことは5月17日に開催された「仮処分再申立裁判」第5回審尋においてわかりました。

 学園が提出した「保全抗告状」では,2004年3月31日の地裁決定は「全部不服であるから抗告します」と述べ,抗告事由として 嵋楫鏃萃蝓廚蓮岼稻,任△襦廚海函き◆崋臘ダ依がずさんで、特に抗告人(債務者)側の主張整理に顕著な遺漏、脱落がある」こと,「争点に対する判断の誤り」があることをあげています。
 以下に,鹿児島国際大学当局が,福岡高裁宮崎支部に提出した「保全抗告状」(2004年4月17日付)の全文を掲載します。

学園側「保全抗告状」(2004年4月17日付)の全文

 鹿児島国際大学の不当解雇処分については,解雇事由が認められないこと,したがって権利の乱用であることは,すでに2回の地裁決定で断定されています。しかも,その2年間にわたる裁判過程において,学園当局側は「準備書面」「陳述書」等で毎回同じ「解雇事由」を繰り返して書面化し,地裁に提出してきました。鹿児島地裁は,それらを踏まえ,解雇事由がないと2度にわたって主張を退けてきたわけです(しかも,裁判官は2回とも別人)。今回の高裁への「保全申立状」を読んでも,学園側の解雇事由はこれまでの主張と変わるところがありません。要するに,今回の高裁申立は,申立の権利が当該理事会にあるとはいえ,地裁決定をあくまで認めようとせず,裁判を引き延ばそうとするところに本質があると考えます。

[裁判ミニ知識]
 裁判所の判決や決定・命令に不服があるとき、判決に対しては上級審に「控訴」、さらに「上告」ができます。一方,仮処分の場合の決定・命令に対しては同一裁判所に異議の申立が認められ、異議審の決定に対して「抗告」が認められています。
 「抗告」が出された際,地裁は事案を見直して、その抗告に理由があると判断した場合は決定の取り消しや変更をします。しかし、抗告には理由がない、したがって決定を変更する必要はない、と判断した場合は事件を抗告裁判所に送付して上級審の判断を仰ぐことになります。今回の鹿児島国際大学解雇事件の場合、鹿児島地裁が抗告理由を認めず、「決定」の取り消し・変更をする必要はないと判断したようです。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年05月24日 00:10 | トラックバック (0)
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2004年05月19日

鹿児島国際大学解雇事件、5月17日に本訴裁判第10回口頭弁論,仮処分再申立裁判第5回審尋が開催!

 5月17日、鹿児島地裁において,鹿児島国際大学解雇事件「本訴裁判第10回口頭弁論」と原告3人の賃金仮払い延長を求める「仮処分再申立裁判第5回審尋」が開催されました。傍聴者は原告側17人程度、被告学園側17人程度、新聞記者など数名でした。以下,傍聴者からのリポートを踏まえつつ,経過をご報告致します。

[本訴裁判第10回口頭弁論]の経過報告(傍聴者からのリポートより)

 第10回口頭弁論は10時から12時過ぎまで開かれ、被告学園側証人の衣川恵(鹿児島国際大学経済学部教授)への尋問の続き(70分)と、被告代表菱山泉理事長への尋問(約50分)が行われました。裁判長は今回から高野裕裁判官に交代しました。

 衣川証人は処分者側が申請した証人なので、処分理由を正当化するための証言を続けましたが、前言を撤回したり、「記憶がありません」など証言を行いました。尋問の中で裁判官の一人からも証人に対して質問がありました。
 最初に被告側弁護士が衣川証人に対する主尋問を続行したので、その分だけ菱山理事長への尋問時間が足りなくなり、今回で完結すると思われていた菱山氏への尋問が半ばで中断し、次回まで続くことになりました。

 菱山氏は、裁判所に提出された高名な専門家たちの「意見書」も、三教授らの主張や弁明も無視して、以前からの一方的な主張を繰り返しました。また、自己の判断を正当化してくれた教授らが、いかに立派な経歴を有する学者であるかを力説しました。さらに,菱山氏は「科目適合性」の争点について次のような証言,−すなわち自ら外部評価委員として依頼したA教授(元京都大学副学長,2005年4月某県立大学学長予定)の実名を出し,彼は批判経営学の論点を踏まえた上で,採用候補者の業績は科目適合性に欠けると判断したと証言−を行いました。 

 次回は、6月7日(月)午後1時半から4時半で、菱山泉被告への主尋問の続きと反対尋問、原告田尻教授への尋問が行われる予定です。今回の被告側衣川証人への尋問が引き延ばされた結果、口頭弁論が一回多くなるかもしれません。

学園当局側、先に下された仮処分異議申立裁判の決定(3月31日地裁決定)を不服として「福岡高裁宮崎支部」に抗告

「仮処分再申立裁判第5回審尋」の経過報告

 午後1時からは、賃金仮払い延長申立裁判の第5回審尋が平田豊裁判官の下で行われました。
 この中で学園側の金井塚康弘弁護士は、「仮処分異議申立却下の決定に対して福岡高裁宮崎支部に抗告したので、裁判所の対応を見てから決定をしてほしい」という主張をしたようです。新たな仮処分決定を何としても引き延ばそうというのが、この間の債務者学園側の対応です。裁判官は、5月末までに双方の追加書面を提出してもらい、それを踏まえて決定を出したいとのこと。

[補足説明]
上記A教授(元京都大学副学長,2005年4月某県立大学学長予定)は,鹿児島国際大学解雇事件において,2000年2月津曲学園 (同大学設置法人)理事会で決定・設置された「大学問題調査委員会」の外部評価委員2名うちの1人として,2000年4月5日の第1回委員会から同年11月25日の第5回委員会まで,実質審議に加わった。この「大学問題調査委員会」(委員長は菱山泉前学長・現理事長)は,当該解雇事件の「懲戒事由」となった採用人事のプロセスおよび採用候補者の科目適合性について「調査」・議論した。
 同委員会において,A教授は採用候補者は「『人事管理論および労使関係論』の専門家ではない」等と記載した報告書を提出した。仮処分裁判では,被告学園側は同教授の報告書を裁判証拠資料(乙20号証)として提出し,同教授自らも陳述書(乙84号証)を提出している。さらに現在係争中の本訴裁判でも,被告学園側は同教授の報告書を証拠資料として提出している(乙32号証)。
 因みに,A教授は,上記裁判書面(乙32号証)において,採用候補者の業績中12本を検討して,うち3本は「労使関係論」の業績に該当すると明言していた。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年05月19日 00:35 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2004年04月13日

鹿児島国際大学解雇事件仮処分再申立裁判、第5回審尋は5月17日と決定!

鹿児島国際大学解雇事件の裁判と資料より

 鹿国大解雇事件仮処分再申立裁判は,5月17日(月)の9時30分から第5回目の審尋が開催されることになりました。当日は本訴第8回口頭弁論も行われます。仮処分裁判審尋は次回で最終になると思われます。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年04月13日 00:00 | コメント (0) | トラックバック (0)
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2004年04月05日

鹿国大解雇事件仮処分異議申立裁判、判決文全文(2004年3月31日付)

判決文全文(2004年3月31日付)HTML版
判決文全文(2004年3月31日付)PDF版

平成14年(モ)第1538号 地位保全等仮処分異議申立事件

決       定

鹿児島市(以下略)
債  権  者       田 尻   利
鹿児島市(以下略)
同              馬 頭 忠 治
鹿児島市(以下略)
同              八 尾 信 光
上記3名代理人弁護士 増 田    博
同              小 堀 清 直
同              森 雅 美
鹿児島市城西三丁目8番9号
債  務  者       学校法人 津 曲 学 園
同 代 表 者 理 事  津 曲 貞 春
同代理人弁護士     金 井 塚  修
同              金 井 塚 康 弘

主       文

1 上記当事者間の鹿児島地方裁判所平成14年(ヨ)第84号仮処分命令申立事件について,同裁判所が平成14年9月30日にした仮処分決定を認可する。
2 訴訟費用は債務者の負担とする。

平成16年3月31日
鹿児島地方裁判所民事第1部

裁判官  山  本  善  彦
裁判官  平  井  健 一 郎
裁判長裁判官池谷泉は,退官につき記名押印することができない。
裁判官  山  本  善  彦


Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年04月05日 00:04 | トラックバック (0)
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2004年04月02日

鹿児島国際大学懲戒解雇事件仮処分異議申立裁判、勝訴判決(続報)

 鹿児島国際大学懲戒解雇事件については、これまで、5つの裁判が闘われてきました。すなわち,。嫁前の地位保全等仮処分申立裁判、解雇無効・地位確認等請求裁判(本訴)、3惘狢Δ砲茲覯晶菠異議申立裁判、1年前に学園が起こした名誉毀損裁判、ズ鯒10月以降の賃金仮払延長申立裁判の5つです。これまでに三教授側は、´い裡海弔虜枷修垢戮討砲弔い徳缶名〜覆靴燭海箸砲覆蠅泙后
 今回決定が出されたの仮処分異議申立裁判は,鹿国大を経営する津曲学園当局が,三教授の地位保全等を認めた(2002年9月30日の)鹿児島地裁「仮処分決定」の「取り消し」等を求めていた裁判です。本決定は,学園側の主張を全面的に退け、三教授らに懲戒すべき事実はないから、先の「仮処分決定は正当である」というものでした。

 「決定」は「主文」で、上記「仮処分決定を認可する」、「訴訟費用は債務者〔学園側〕の負担とする」と述べた上、その「理由」を34ページにわたって述べています。事実関係と双方の主張を詳しく整理し、争点についての踏み込んだ判断を示しました。なかでも次のような判断が示されたことの意味は極めて大きいと言ってよいでしょう。

 崛考委員会」による「選考」と「推薦」の仕方は、「選考委員会の裁量の範囲内」であり不当ではない。
◆岾慳篥判断の違いを理由に懲戒処分」を行うべきではない。
「業績評価報告書」を作成する過程で「強引な会議の進行がなされたとはいえない」。
ぁ嵋楫鐃融に関わる教授会の運営」に問題はなく、教授会での学則改正案の「採決」も、「なんら懲戒事由に該当するものではない。」
ァ崑膤悗龍軌」が、「大学の将来の方向性について意見を述べることは当然に認められるところであって、懲戒事由を構成するものではない。」
Α崛圧のとおり、債権者らには懲戒事由に該当する事実は認められないから、〔平成14年10月26日付の〕予備的解雇は解雇権の濫用に該当し無効である。」

 裁判所の今回の決定は、懲戒解雇ばかりか懲戒処分の理由もないことを明確化したものと解されます。なお、この決定は、本訴(解雇無効・地位確認等請求裁判)を担当する鹿児島地裁民事第1部の判断であり決定ですから、それがもつ意義は極めて大である思われます。学園当局には、裁判所の判断と決定を厳粛に受け止め、直ちに解雇撤回の決断をしてもらいたいものです。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年04月02日 15:12 | トラックバック (0)
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鹿児島国際大学懲戒解雇事件仮処分異議申立裁判、鹿児島地裁判決(3月31日付) 被告大学の申立を却下!

 三教授側、全面勝訴!

「予備的解雇」は解雇権の濫用であり無効!

 鹿児島国際大学を経営する津曲学園当局が,解雇された三教授の地位保全等を命じた2002年9月30日付け鹿児島地裁「仮処分決定」の「取り消し」等を求めた異議申立裁判の決定が,鹿児島地裁で下された(決定文書は3月31日付,文書交付は4月1日)。
 同決定は,学園側の申立を全面的に却下し,三教授側の主張と仮処分決定の正当性を認めた。また同決定は,争点について仮処分決定よりも更に立ち入った判断を示し、三教授に対し学園側が挙げた懲戒事由は「懲戒事由に該当するとは認められない」と断じた上で、「予備的解雇」通告についても、「前記のとおり、債権者らには懲戒事由に該当する事実は認められないから、予備的解雇は解雇権の濫用に該当し無効である」としている。

 なお,鹿児島国際大学懲戒解雇事件裁判に関する今回の判決は,仮処分裁判(2002年9月30日)鹿国大報道訴訟名誉毀損・損害賠償裁判(2004年1月14日)に続いて,3度目の三教授側勝訴判決です。つまり,3連勝です。これを踏まえて、賃金仮払い継続申立裁判の決定が下される見通しで、そのあと「本訴」が山場を迎え、最終準備書面の提出、結審を経て、解雇無効・地位確認についての判決が下されることになります。

本判決文(全文)はまだ手元にありませんので,後ほど掲載します。
学園側の仮処分判決に対する異議申立書(2002年12月25日)

[用語解説−鹿児島国際大学が行った三教授への「予備的解雇」とは何か]
 2002年9月30日の懲戒解雇事件仮処分決定によって三教授側が勝訴したあと,学園側は,もし本訴で懲戒解雇が認められないとしても「普通解雇する」と三教授に通告した。これを「予備的解雇」と呼んでいる。
 学園は「予備的解雇」を通告した理由として,懲戒解雇後の三教授記者会見やインターネット等で「懲戒処分の有効性を貶め本学の名誉を毀損した」,「反省が全く見られない」等をあげており,権利侵害も甚だしいものであった。その結果,三教授はこれまで「懲戒解雇」と予備的「普通解雇」という2つの不当解雇にさらされる羽目に陥っていた。今回の異議申立裁判の決定は,この予備的解雇も解雇権の濫用で無効だとした。
「予備的解雇」通告(2002年10月25日)
「予備的解雇」通告問題の不当性について(本訴「訴状」の解説)

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2004年03月05日

鹿児島国際大学解雇事件仮処分再申立裁判、本日予定の第5回審尋(最終結審)は延期!

「鹿児島国際大学解雇事件の裁判と資料」(3/03)より

昨年10月以降の賃金仮払いを求める「仮処分再申立裁判」第5回審尋(最終審尋)は,3月5日に予定されていましたが,もう一つ闘われている「仮処分異議申立裁判」の決定との関わりから,延期されることになりました。開催日時は未定。
なお, 「仮処分異議申立裁判」の地裁決定については,大変遅れていますが,3月中に出されるもようで、その後,「仮処分再申立裁判」の審尋(最終審尋)が行われるものと思われます。
 先の仮処分決定による賃金の仮払いは昨年9月でもって1年間の期限が切れ,現在三教授は,無給状態が約半年間続いています。早い決定を待つばかりです。今回の結審延期により,仮処分決定は4月にずれ込むものと予想されますが、学園側の異議申し立てが却下されれば、仮処分決定と本訴の判決にも明るい展望が開けます。

[鹿児島国際大学不当解雇事件に関する4つの裁判]
…┣解雇事件本訴裁判:
 本件懲戒解雇が不当解雇であることを訴えている裁判。 (池谷泉裁判長→佐藤武彦裁判所長→4月に赴任する裁判官)
仮処分異議申立裁判:
 2002年9月地裁が決定した仮処分判決に対して,学園側が異議申立を起こしている裁判。(池谷泉裁判官)
2晶菠再申立裁判:
 2002年9月地裁の仮処分決定における賃金仮払期間が2003年9月で切れたことに伴い,三教授側が本訴確定までの賃金仮払いを請求している裁判。(平田豊裁判官)
ぜ国大報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判:
 この裁判は1月に全面勝訴しました。学園側が,南日本新聞社と八尾信光教授に対して,解雇事件と裁判に関する同新聞の報道と八尾氏の肩書を「鹿児島国際大学教授」と記載したことが名誉毀損であるとして、損害賠償を求めた裁判。 学園側の請求は全部棄却され訴訟費用も学園側が負担せよとの判決が下された。(池谷泉裁判官)

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年03月05日 11:09 | コメント (1) | トラックバック (0)
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2004年02月10日

鹿児島国際大学、解雇報道訴訟 学園側の訴え棄却が確定

南日本新聞2004年02月07日朝刊記事
(以下,そのまま抜粋)

 鹿児島国際大学(鹿児島市)を経営する津曲学園が「誤った記事で名誉を傷つけられた」などとして,南日本新聞社と,同学園と係争中の八尾信光教授(55)に計550万円の損害賠償などを求めた訴訟で,学園側は控訴せず,訴えを棄却した鹿児島地裁の判決が6日までに確定した。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年02月10日 00:41 | トラックバック (2)
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2004年02月02日

鹿児島国際大学不当解雇事件本訴裁判、本日第7回口頭弁論(鹿児島地裁)

 本日,鹿児島国際大学不当解雇事件本訴裁判の第7回口頭弁論が鹿児島地裁で開催される。今日の口頭弁論では,第2回目の証人尋問が予定され,学園側が申請した2名の鹿児島国際大学経済学部教員(教員選考委員会主査および理事長・学長宛「上申書」を提出した教員)が証言台に立つ。
 すでに,この2名は鹿児島地裁に「陳述書」を提出している。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年02月02日 09:48 | コメント (0) | トラックバック (6)
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2004年01月29日

鹿児島国際大学、報道訴訟(名誉毀損,損害賠償)判決に対して「控訴せず」

 1月14日の鹿国大報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判の判決結果(学園側敗訴,南日本新聞社・鹿国大八尾信光氏側勝訴)を受け,1月27日,学校法人津曲学園(鹿児島国際大学)は,代理人弁護士を通じて「控訴しない」旨,八尾信光教授と南日本新聞社に通知した。これで,判決は確定した。

鹿児島国際大学解雇事件の裁判と資料

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年01月29日 00:28 | トラックバック (0)
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2004年01月15日

鹿児島国際大学報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判判決、続報(その2)

南日本新聞の1月15日付朝刊の記事を掲載!

鹿国大解雇報道訴訟判決を報じた南日本新聞(1月15日付)の記事はこちら ≫

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年01月15日 12:54 | トラックバック (0)
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鹿児島国際大学報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判判決、続報

完全勝利の判決文を公開!

「平成15年(ワ)第357号 損害賠償等請求事件 判決」(2004年1月14日)全文はこちら ≫

(今回の裁判と判決結果についてのコメント) 
 1月14日午後1時10分、鹿児島地裁(池谷泉裁判官)は、損害賠償等請求裁判の判決を言い渡した。ここで,原告津曲学園(鹿児島国際大学)側の請求が全面的に棄却された。

 学園当局の請求の趣旨は、南日本新聞が平成14年10月1日付朝刊で、三教授への懲戒解雇処分に関する鹿児島地裁の仮処分決定を「復職の仮処分決定」と報道をしたのは「誤報」であり、また、同年4月2日付の夕刊で、この解雇処分が「理由の曖昧な解雇であるか」のように報じたのも学園の「社会的信用を貶めようとした」ものであるから、それらによって学園が被った名誉毀損に対して440万円を支払え。15年2月17日付朝刊に掲載された八尾教授の地域社会再生に関する提言を「鹿児島国際大学経済学部教授」という肩書きで掲載したのは「肩書き詐称」であるから、それによる「名誉毀損」についても同社と八尾教授とで110万円を支払え。また、それらについての訂正と謝罪の広告を出せ、というものであった。

 これに対する裁判所の判断は、「懲戒解雇を無効」として、八尾教授ほか2名が「雇用契約上の権利を有する地位にあることを仮に定める」とした仮処分決定の主文を、「一般読者向けに分かりやすく説明するとすれば、仮の処分として『復職』が命じられたということになるのであり、これを事実に反する報道」とは言えない、また、「原告との雇用契約上の権利を有する地位にあることを定められた被告八尾教授が、無効とされた懲戒解雇前の経済学部教授(中略)という地位役職を、事実上、肩書きとして用いることを違法とする理由はない」というものであった。

 この判決は,争われた事案からして当然の結果である。懲戒解雇処分に対する地裁の地位保全等仮処分決定を「復職の仮処分決定」と新聞が報じてなぜ「誤報」となろうか。また,仮処分決定により雇用関係の地位にあることを定められた八尾教授が「鹿児島国際大学経済学部教授」と「肩書き」を使うことが「違法」であるわけがない。こうして,当然の結果が裁判所によって下された。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年01月15日 00:52 | トラックバック (0)
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2004年01月14日

鹿児島国際大学報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判判決結果

八尾信光教授、南日本新聞側の

完全勝利!

学園側の完全敗北。

本日,鹿国大事件で闘われている4つの裁判のうちの1つ,「名誉毀損,損害賠償」裁判についての判決が鹿児島地裁で出されました。
原告側敗訴。被告側(八尾教授・南日本新聞社側)が完全勝利しましたので,ご報告します。

【傍聴リポーターによる超速報】14時40分着

 津曲学園が南日本新聞と八尾信光教授を、名誉棄損で訴えた裁判は、原告側(学園側)の訴えを全面棄却。八尾教授と南日本新聞の完全勝利となりました。裁判費用は全額原告負担。

 鹿児島地方裁判所201法廷で、1時10分開廷。池谷泉裁判長。増田博弁護士。傍聴者八尾先生側20名。学園側13名。マスコミ7名。金井塚弁護士も傍聴席に。新聞社の弁護士は、他の裁判で忙しく出席せず。
 池谷裁判長が、「原告の訴え全面棄却。裁判費用全額原告負担」と2度判決を読み上げ、1時15分閉廷となりました。詳しい判決理由は後、手渡されるとのこと。1時45分より非公開で仮処分の裁判に三教授はのぞまれています。

 支援集会で増田弁護士より今回の判決についての評価と説明がありました。また池谷裁判長が3日後移動でいなくなり、4月別の人が来るまでは、裁判所長が裁判官を勤めること。ソフトな人あたりの所長なので、裁判の雰囲気は変わるかもということでした。

なお,判決文は後ほど掲載します。

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年01月14日 15:26 | トラックバック (1)
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鹿児島国際大学報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判、本日判決!

本日13時10分,鹿児島地裁において判決(池谷泉裁判官)が出されます。八尾信光教授および南日本新聞社の勝利を確信するものです。
詳細は追ってご報告します(1時35分AM)。

※鹿児島国際大学報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判とは:
学校法人津曲学園(鹿児島国際大学)が,南日本新聞社と八尾信光教授に対し,同新聞紙上で不当解雇された八尾信光教授の肩書きを「鹿児島国際大学教授」と記載した等を理由として,名誉毀損と損害賠償を訴えている裁判。

鹿児島国際大学報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判の経緯と資料はこちら ≫

Posted by 管理者 : 掲載日時 2004年01月14日 01:17 | トラックバック (0)
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2003年12月30日

鹿児島国際大学解雇事件 原告3教授からのメッセージ

支援者のみなさま 今年一年間あたたかいご支援,本当にありがとうございました。

 今年一年も裁判に追われながら過ぎました。解雇無効・地位確認等を求めた本訴裁判は,1月20日の第1回口頭弁論から始まり,12月22日の第6回口頭弁論まで行われました。第6回からは証人尋問に入りました。また,学園当局が南日本新聞社と八尾を訴えた鹿国大報道裁判(名誉毀損・損害賠償請求)は,4回の口頭弁論が行われて結審し1月14日に判決が下されます。ほかに、学園側が昨年の仮処分決定に異議申立をした裁判や、わたくし達が10月以降の賃金仮払い継続を求めた仮処分裁判の審尋も進められました。

 この間,おびただしい裁判書面の作成や証拠資料の提出と口頭弁論の準備に追われましたが,全国のみなさまの暖かい励ましとご支援に支えられ,元気に闘いを進めることができました。この場を借りて,あつくお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
 来年は,1月早々に 鹿国大報道(名誉毀損・損害賠償)裁判と仮処分再申立裁判について鹿児島地裁の判決が出る見通しです。引き続きご支援をよろしくお願い申し上げます。

(原告) 鹿児島国際大学 田尻利・ 馬頭忠治・ 八尾信光

Posted by 管理者 : 掲載日時 2003年12月30日 00:10 | トラックバック (0)
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2003年12月26日

鹿児島国際大学解雇事件

「鹿児島国際大学教職員の身分を守る会」12月20日街頭宣伝の写真

12月20日、「鹿児島国際大学教職員の身分を守る会」が開催した不当解雇と裁判支援を訴える街頭宣伝の時の活動写真を一部掲載します。

横断幕による解雇撤回の訴え
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横断幕による解雇撤回の訴え
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記者のインタビューに答える原告馬頭忠治教授,その奥が原告田尻利教授
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記者のインタビューに答える「守る会」事務局長平井一臣鹿児島大学教授)
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Posted by 管理者 : 掲載日時 2003年12月26日 12:10 | トラックバック (0)
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2003年12月23日

鹿児島国際大学解雇事件仮処分再申立裁判 第3回審尋の結果報告

来年1月14日の第4回審尋をもって結審! その後に決定が出される見通し!

 鹿児島国際大学懲戒解雇事件本訴裁判第6回口頭弁論と並行して,10月以降の本訴判決確定までの賃金の仮払いを申し立てている仮処分裁判の第3回審尋が12月22日13時から鹿児島地裁で行われました。
 学園(債務者)側は、当日になって12枚の「争点整理案(未完)」なるものを提出(本訴にも同時に提出)し、必要生活費に関する債権者側の疎明資料への反論もしたいなどと主張して、さらに審尋を要求しました。平田裁判官は、1月8日までに反論の書面を出すように指示し、1月14日(名誉毀損裁判判決後の)13時45分からの審尋で結審することになりました。それまでに、(昨年の仮処分決定に対する)異議申立裁判の結論が分かる可能性がないわけでもありませんが、その結果が出ても出なくても1月の最終審尋を踏まえて決定を出すという方針を示しました。

[解説鹿児島国際大学不当解雇事件で闘われている4つの裁判について
…┣解雇事件本訴裁判:
 いうまでもなく,本件懲戒解雇が不当解雇であることを訴えている裁判。 (池谷泉裁判官)
仮処分異議申立裁判:
 2002年9月地裁が決定した仮処分判決に対して,学園側が異議申立を起こしている裁判。(池谷泉裁判官)
2晶菠再申立裁判:
 2002年9月地裁の仮処分決定における賃金仮払期間が2003年9月で切れたことに伴い,三教授側が本訴確定までの賃金仮払いを請求している裁判。(平田豊裁判官)
ぜ国大報道訴訟(名誉毀損・損害賠償)裁判:
  学園側が,南日本新聞社と八尾信光教授に対し,同新聞紙上で八尾氏の肩書きを「鹿児島国際大学教授」と記載した等を理由として,名誉毀損と損害賠償を訴えている裁判。 (池谷泉裁判官)

Posted by 管理者 : 掲載日時 2003年12月23日 10:47 | トラックバック (0)
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2003年12月18日

鹿児島国際大学 懲戒解雇事件本訴裁判

12月22日証人尋問に向け被告学園側証人の2名の教授が、鹿児島地裁に「陳述書」を提出

 来る12月22日(月)に,鹿児島国際大学解雇事件本訴裁判において証人尋問が行われる。この第1回目証人尋問では,被告学園側証人として2名の教授の出廷が予定されている。この2名の教授とは,鹿児島国際大学国際文化学部教授兼学長秘書室長と鹿児島国際大学経済学部教授・鹿児島国際大学大学院経済学研究科長であり,同氏らは今回の証人尋問に向けて,「陳述書」を地裁に提出した。

裁判書面は「乙82号証」(2003年12月12日付),「乙83号証」は,「乙83号証」(2003年12月15日付)。

原告3人の教授(田尻利,馬頭忠治,八尾信光)への支援をよろしくお願いします。

「鹿児島国際大学解雇事件の裁判」についてのホームページはこちら ≫

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2003年08月20日

鹿国大報道訴訟(損害賠償)裁判  第2回口頭弁論の結果

被告の南日本新聞社と八尾教授側 約20名が傍聴。
学園側弁護士 「損害立証のため証人をたてる」旨述べたが,裁判官は「書面で出して下さい」と拒否。
裁判官 次回 口頭弁論を9月24日とし,この日に結審があり得ると述べた。

第2回口頭弁論の傍聴記はこちら ≫

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2003年08月11日

鹿国大解雇事件   「鹿児島国際大学教職員の身分を守る会」が地裁に追加署名を提出。

8月11日,第5回口頭弁論に先立って,「公正な判決を求める」裁判長あての署名の追加分を鹿児島地方裁判所総務課に提出しました(平井一臣事務局長ほか3名により)。

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鹿国大解雇事件  第5回口頭弁論(8月11日鹿児島地裁)の結果!

原告側の傍聴者 34名が鹿児島地裁に結集。
原告側(三教授)弁護士 被告学園側の解雇事由をとりあげ,処分理由はないと明快に弁論。
仮処分決定に対する被告側異議申立は,9月末に判決予定。
次回は,9月24日(水)16時30分より,円卓審議の開催。

第5回口頭弁論の報告はこちら ≫           

Posted by 管理者 : 掲載日時 2003年08月11日 16:06 | トラックバック (0)
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